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平成30年12月8日(土)第90号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

あなたが鍵をかけるものはナニ?

//bunkayoku.com/point/2018/12/post-109.html

 

* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

日々京都で様々な社寺、道、史跡を案内している私ですが、天皇のお名前が出ないコースはほぼありません。京都は天皇を抜きには語れないということです。

何故なら、桓武天皇が都を遷されて以来、明治初期までの千年あまりの間、天皇が住まわれたところだからです。

千年ですよ!千年は計り知れないですよ!千年住み続け、一夫多妻で子孫が増え続ければ、そりゃあ、まちの髄まで天皇や貴族の歴史が染み込んでいますよ。いや・・・神話も含めれば、さらに果てしないエピソードが眠るわけで・・・

 

■さよなら平成

天皇といえば、そう。今月末に85歳になられる第125代今上天皇(現在の天皇の意味)が来年の4月30日に生前退位をされます。

「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」との勅語を発されてから30年。

このお言葉を胸に美智子皇后と共に、それまでの戦争指導者としての色濃い天皇像を、民主主義や平和の象徴として、みごとに塗り替えられました。

開かれた皇室として、伝統を重んじつつも、それまでの天皇にはありえなかった初の試みを積極的になさって。

国民の前で床に膝をついて被災者を見舞われたり、「親子3人が川の字になって寝るような家庭をつくりたい」と、皇室の慣例になかった親子同居をされたり、激戦地となった沖縄の人の心に寄り添う努力をされたり、桓武天皇の生母が百済(韓国)の人であることに韓国との縁を感じると発言されたり。

今上天皇のご発言の源は、国民に寄り添う気持ちや世界平和、人類福祉を求めた「平成(平和に成る)」そのものだったように思います。

 

■前回の生前退位

天皇の生前退位は約200年ぶり。200年前に生前退位されたのは119代光格天皇(1771~1840)。

光格天皇の在位は江戸後期。当時の天皇も今の天皇と同じく象徴的存在。政治の実権は徳川幕府が持ち、禁中並公家諸法度という法律で、天皇といえども政治のことに口を出すことを固く禁じていました。

ちょうどこの頃、「天明の大飢饉」が起こります。苦しむ民衆は幕府に訴えても埒が明かず、御所の周りをぐるぐる廻り、最初は数人だったその数はピーク時には7万人まで達したといいます。

それを知った後桜町上皇(光格天皇の後見人でもあった最後の女性天皇)はリンゴ3万個を庶民に配り、他の貴族もそれに倣って握り飯やお茶を配りはじめ、次第に人が集まるところに商魂たくましい商人も集まり、露店が開かれ・・・

更にこれを見た光格天皇は、当時わずか10歳だったにもかかわらず知恵を絞り、ご法度破りであることを承知で、勇気を出して「民を助けてください」と幕府に直接要請し、米を出させたそうです。幕府も事の深刻さから天皇の行動を処罰しませんでした。

その後「朝廷が幕府を動かした」という事実は語り継がれ、約100年後、尊王論に繋がって倒幕の流れができていくのでした。

 

■時空を越えて次の世を

今上天皇が退位される翌日5月1日、皇太子が新天皇として即位されます。「平成」もあと140日余りというわけです。次はどんな元号のどんな時代になるのでしょうか? あなたはどんな世を望みますか?

というわけで、時代の節目ともいえる2019年。時空を越えて皇族の歴史に触れ、次の世を感じに行きませんか?

とりわけ門跡寺院は宮廷建築の色彩が濃く、品があって華麗な装飾や庭園の美しさが特徴的です。春夏秋冬繊細に心を癒してくれます。

そんな門跡寺院には、後桜町天皇や光格天皇の物語をはじめ、朕はちんとお座りになられているだけではなく、アルバイト三昧のなぞなぞ大好き天皇の物語や・・・

「醜い中にも美しさを、卑しい中にも尊さを、貧しい中にも豊かさを、不味い中にも美味しさを、苦しい中にも楽しさを」と、侘び寂びに生きた親王の物語などなど。謎めき、おどろき、なるほど!なエピソードが沢山潜んでいます。

「2019年度 京都文化浴さんぽ」は、京都に脈々と受け継がれてきた天皇家ゆかりの門跡寺院を巡ります。選りすぐりの寺院に物語を乗せながら、ご一緒に巡り歩きませんか?

 

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