息食動想環 -18/6/2・第63号-
** 文化浴の森 情報便 **
平成30年6月2日(土)第63号
* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報
ようこそ新緑の別世界へ・・・
//bunkayoku.com/point/2018/05/post-88.html
* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム
◆生活習慣を変えたYさん
死ぬのかも・・・身長170センチ、体重70kgあったYさんが、なんと40kgを切ってしまった。それは35歳頃。
不摂生な生活習慣が原因で痩せこけ、誰もが不治の病と思い、本人もそう思い込み、落ち込み過ぎて、更に痩せこけたという。
そこで健康劇が始まった!さまざまな本を読みあさり、健康法を試し、生活習慣を変えたという。そして5年で大体のことが掴めたそうだ。
現在73歳のYさんの健康診断結果を見せてもらったが、なんとオールA。生活改革してから長年意識していることは、「息食動想環(そくしょくどうそうかん)」だという。
◆息食動想環とは
息(呼吸) 食(食事) 動(行動) 想(想い・考え方) 環(環境)
「息食動想環」は、明治生まれ仙台の医師、橋本敬三(1897-1993)が、民間伝承の健康法を自ら実践し、自分の肉体の変化から掴んだ健康法「操体法(そうたいほう)」の哲学だ。
どんな呼吸をして どんな食事をし、
どんな行動をして どんな想いや考えをするのか。
そして・・・ どんな環境に身を置くか。
それぞれ相関関係にあって、常に繋がり補い合って、心身のバランスを維持しているから、どれか1つが高まれば、他も高まり、1つが崩れると他も崩れる。それを「同時相関相補連動性」という。
◆息食動想環のポイント
そのバランスの基準は「快」。つまり気持ちが良いということ。
その「快」は60点くらいがちょうど良いという。どれか1つが飛びぬけ100点ではなく、すべてが万遍なく合格ラインというのがイイ感じというわけだ。まさに自然療法の哲学。
Yさんが最も大事と言われたのが息(呼吸)。息(イキ)は生(イキ)ル根源だ。根源ゆえに、息の仕方で日々、ひいては人生が決まると言っても過言ではない。
息は吸うより吐くことを多めにすることがコツだ。歌うことや読経はおススメ。読経でアトピーや喘息が治った話もよく聞く。
食(食事)は、穀類菜食:動物食=7:1の割合が良いという。人間は進化の過程で動物食から植物食へと変わっていったという。その証拠が上下32本の歯にあり。
歯の構成は臼歯(20本):犬歯(4本):門歯(8本)=5:1:2。臼歯は穀物をすり潰す歯、犬歯は肉類を噛む歯、門歯は野菜を噛み切る歯だから、それに準ずるのが自然というわけだ。
動(行動)のコツは、気持いいことは体にいいという感覚。息を吐きながらふんわりと、自分の体にとって快か不快かを判断して体を動かせば、それでいいそうだ。
例えば笑顔。最初は作り笑顔であっても、口角を上げていれば、脳内ホルモン「セロトニン」が増えて幸せ!元気!になることが科学的に証明されている。
想(想い・考え方)は、いつも気持ちのよいことを考えること。そうすれば脳内ホルモンが湧き出てきて、免疫力を強化する。
最初の4つ「息食動想」は自分次第で何とかなる。しかし、環(環境)だけは相手があることで、一見、自分次第というわけにいかない。
できれば変えられる環境は、変えてみる努力を。不快な場所や関係からは逃げて、快の場所や関係を多く持つ。旅行、転職、引っ越し、結婚、離婚、転校など。
そして意外にも、「息食動想」という内なる自分を変えることで、自分を取り巻く「環」も変わるという。
◆今のあなたはそれぞれ何点?
「息食動想環」で人生は決まる。
今週末は少し立ち止まって、それぞれの快適さが何点くらいか?チェックしてみてはいかが?
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