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** 文化浴の森 情報便 **

平成31年2月2日(土)第98号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

きょうの一歩があすの希望だよ!

//bunkayoku.com/point/2019/01/-0120.html

 

* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

■人生百年時代がやってきた

「年々寿命を延ばしている人類という生き物は、どうも、百歳という長い人生を、この地球上で生きていく可能性が高くなっている」ではじまる本を読みました。今年87歳の五木寛之氏の『百歳人生を生きるヒント』。

私は時々、自分のフットケアサロンやセミナーで百歳まで生きる可能性と健康寿命について話しますが、

「百歳まで生きたい!」という積極的なレスポンスは殆どありません。「そんなに長生きしたくないですわ~」と即答されることが殆どです。

私も同感です。経済、健康、社会・・・どんな将来か?漠然とした不安がよぎります。

生きることは正直、苦しみです。仏教でいう生老病死(しょうろうびょうし)。「人としてまぬがれられない四つの苦しみ。すなわち生まれること、年をとること、病気をすること、死ぬこと。四苦。(大辞林 第三版)」

苦しみが長引くことを、手放しで喜べないのが本音かもしれません。

 

■これまでの人生観は通用しなくなる

これまでの人類の価値観やシステムは、おおむね「人生五十年」を前提に築かれたものであり、人間の本来の生き方とは何か?そのことを考える余裕さえなしに、必死で働いてきたのが、「人生五十年」時代の生き方だったと五木氏はいいます。

当然のことながら、人生百年時代が到来した今、それらの価値観はしっくりこなくなっているわけです。

五木氏の表現を借りれば、登山を人生に見立てた時、頂上を50歳としたら、「登山」の時間と匹敵するくらい「下山」時間が長くなり、通常、下山よりも登山の方が注目されるものですが、下山のほうに、大きな関心が高まる時代に入ってきたといいます。

 

■人生の後半時間を、いかに生きるか?

そこで五木氏は『百歳人生を生きるヒント』の中で、仏教発祥の地、古代インドの人生区分「学生期(0~25歳)」「家住期(25~50歳)」「林住期(50~75歳)」「遊行期(75歳~)」をベースに、五十歳から百歳の道のりを更に十年刻みで、その時代毎の過ごし方を提案されています。

50代「事はじめ」。これからはじまる、後半の下山の人生を生き抜く覚悟を、心身ともに元気な時期から考えはじめる時期。

60代「再起動」。五十代で思い描いた下山を、いよいよ実行する時期。実際にこれまでの生き方、生活をリセット(再起動)する時期。

70代「黄金期」下山の途中で、突然あらわれる平たんな丘のような場所を充分に楽しみ、活力を補充する時期。

80代「自分ファースト」社会的しがらみから身を引き、自分の思いに忠実に生きる時期。

90代「妄想のとき」たとえ身体は不自由になっても、これまでに培った想像力で、時空を超えた楽しみに浸る時期。

・・・といわれています。

 

■お寺を巡るたびに、私の心身が充実してきました

読み終えて、私は90代を迎えることがとても楽しみになってきました。その頃、楽しい妄想が繰り広げられるように、この世の喜びや生き甲斐を四苦の中で見つけていきたいなと。

また、学びの楽しさに目覚めたり、思い切って何か新しいチャレンジを試みたりするのに最適な黄金期を70代と言われていることも、嬉しく思いました。

何故なら、私の講座には70代の方々がご参加下さっているのですが、共に社寺巡りをする中で、皆さん凛として、学びの楽しさに溢れ、輝いていらっしゃいます。

五木氏自身もかねがね、日本人の心の源泉とは何かと考え、古寺、名刹に、いまも生きつづける不思議なエネルギーを体感してみたいと、70代にして始められたのが「百寺巡礼」。あの名著を執筆された時代です。

はじめは体力的に大丈夫か不安だったそうですが、「お寺を巡るたびに、私の心身が充実してきました。五十代から六十代までの体の不調が、少しずつなくなり、回を追うごとに、気力体力が整ってくる感じがしました。

私は、これは神社仏閣がもつ不思議なエネルギーで癒されたのだといい、みんなにも巡礼をすすめました」と言われています。

私自身も社寺巡りをするたびに心身が充実し、喘息等の体の不調がなくなり、気力体力が整ってきましたから、年齢関係なく大変共感します。

その他、孤独、嫌われる、あきらめる等、一見マイナスに思われる状況を、積極的に受け入れて生きる人生観。私の心には清々しい希望の灯がともりました。

『百歳人生を生きるヒント』、おすすめです。

 

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