文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:智積院 名勝庭園

文化浴の種類:庭園浴 寺院

所在地:京都市東山区東大路七条下る東瓦町964

アクセス:京阪七条駅より徒歩10分

中国の廬山をかたどって造られた庭園。

豊臣秀吉が建立した祥雲禅寺時代に造られた石橋より奥の方は、自然石のみを用いて刈込を主体とし、深山の中にいるような奥行きのある野性的な雄大さ勇壮さを感じさせてくれます。
滝の落ちている正面は江戸時代に第七世運敞僧正が修復し、平安期の寝殿造りの釣殿のように庭園の池が書院の縁の下に入り込んでいます。洗練された美しさが築庭の極限を表現しています。

滞在時間の目安:30分

 
 

【自由な心になれるお庭】

-こんな時に訪れてみよう!- (爽やかになりたい)

中国の廬山を象って造られたお庭だそうですが、おそらく昔の今で言うリゾート地は、こんな感じだったのかな...と感じさせてくれるようなお庭でした。

水辺がすぐそこにあり、私は目的のリゾート地や島に船が到着する間際のような開放的でわくわくした感覚になりました。

滝の水の音がとても心地よく流れています。

そこからはもう一気に脱力。
庭園の素晴らしさを目で堪能したら、しばし目を閉じて水の音に聴き入り...
たった数十分ですが、充実のタイムトリップ気分。
ゆっくり目を開けると、少し重かった心がとても自由な気分になっていました。
不思議な魅力のあるお庭です。

訪問日時:2019年3月31日 記:あやこ

 
 

文化財の名称:八幡 放生の安居橋

文化浴の種類:まちかど浴

所在地:京都府八幡市八幡山柴

アクセス:京阪電車八幡市駅から南へ徒歩3分

安居橋(あんごばし)は、男山の麓を流れる放生川に架けられている木造の太鼓橋。

橋が架けられた時期は不明であるが、1614年から1624年に架設されたという一説の記録が最古のものである。

八幡八景にも登録されており、毎年9月15日に行われる石清水八幡宮の例祭、石清水祭ではこの橋で優美な胡蝶の舞が奉納されます。

滞在時間の目安:10分

 
 

【解放感あふれる美しい太鼓橋】

-こんな時に訪れてみよう!- (爽やかになりたい)

石清水八幡宮に参拝して、てくてくと歩きで男山から下山すると...清々しい気持ちになりました。

ケーブルカーですいーっと移動するのも快適ですが、ゆっくりと山のパワー、風の音、木々のにおいを感じてのんびり歩くのもまた楽しく、力が湧いてくるよう。
放生川が見え安居橋がかかっている辺りは、山から下りてきた解放感とぱぁっと広がる景観がとても美しいです。

普通に生活に利用されている橋だそうで、こんな素敵な橋を日々渡ることができるなんて羨ましい!

遠くに旅行に行かなくても、電車で気軽に行けるところにこんなに素敵な場所があるんだなぁ...。

もっともっと関西圏の素敵な場所を訪れたい!とワクワク。
石清水八幡宮の壮大さ、山の偉大さ、そしてこの美しい橋の景観の一連の流れにすっかり好奇心を刺激されてしまいました!


訪問日時:2018年10月20日 記:あやこ

 
 

文化財の名称:鴨川三角洲デルタ

文化浴の種類:まちかど浴

所在地:京都市左京区下鴨宮河町

アクセス:京阪鴨東線、叡山本線出町柳駅から徒歩1分

鴨川は賀茂川と高野川が三角州(デルタ)で合流して鴨川となります。
賀茂川上流は雲ケ畑が、高野川上流には鞍馬山があり、いずれも霊験あらたかな世界。京都の命水の源泉として尊ばれ、憩われてきた聖地です。

そんな神秘を運んで流々と合流する三角州は、太古から人々が集い、暮らしを営んできた場所でもあります。
そもそも三角州という地形には、決まって人が集う。世界的に見ても、ナイル川、ガンジス川、長江、黄河、ミシシッピ川・・・世界四大文明は共通して、大河の三角州の畔に発生しているのです。

都会のはじまりは三角州にあり。鴨川三角州は京都のはじまり。大河ロマン溢れる憩いの場です。

滞在時間の目安:20分

 
 

【自然と都会の和の調べ】

-こんな時に訪れてみよう!- (爽やかになりたい)

京都らしい癒しスポットといえば、鴨川三角州だとあらためて思う。
ここに来ると、京都らしさが五感の全てで感じられる。
それは、自然と都会がミックスした感覚。

お気に入りの大松の木陰に入ると、真夏だというのにこの涼しさ。
そよそよザワザワ・・・時折吹く風は最高に気持ちよい♪

川沿いの土と草むらの匂い
キラキラ光る水面は見飽きない
水浴びしている子供たち

左からバスの音、横断歩道の音
右から堰を落ちる水の音、虫の音

そんな自然と都会の和の調べが京都の街らしさだと思う。
自然が作り出す勢いと人々が作り出すざわめきが、ミックスされたこの場所が好き。

訪問日時:2017年8月24日 記:ともえ

 
 

文化財の名称:日向大神宮 参道

文化浴の種類:庭園浴 神社

所在地:京都市山科区日ノ岡一切経谷町29

アクセス:京都市営地下鉄東西線 蹴上駅1番出口より徒歩約15分

ここは京の真東、日の昇る場所。それゆえ、平安京ができるよりも遥か昔に聖地として崇められ、天照大御神(日の神様)のおわす「京のお伊勢さん」となりました。

因みに天照大神の弟は月の神様、月読尊。月読尊は日の沈む京の真西の松尾大社に祀られています。その一直線を結んだ中央に位置するのが、末弟、素戔嗚尊を祀る八坂神社です。

日向大神宮はちょうど、山科から京都への入口でもあり、東海道五十三次終着点。江戸期にはお伊勢参りも兼ねた旅の安全祈願所として、麓にはお茶屋が立ち並ぶほど、旅人たちの送り迎えで賑わったという。

滞在時間の目安:1時間

 
 

【日の神様に集う命のパラダイス】

-こんな時に訪れてみよう!- (爽やかになりたい)

私のヒミツ基地、日向大神宮。新緑とシャガがひらく季節は格別。そんなに広大というわけでもないけれど、ほぼ一日中ゆったり過ごせてしまう。一の鳥居から内宮に向かう参道は、「ようこそ~」って、草花がささやかに出迎えてくれる新緑トンネル。

そうそう、そうなんだ♪何が好きって、草花が豊かだから。通常、神社の境内に樹木はあっても草花を見かけることは多くない。けれどここは違う。それが好き。日の恵みを受けた新緑に包まれて・・・鳥のさえずり、緑の香りが優しい。オフシーズンはオフシーズンで、シンと静まり返った優しさがある。

私には、命の始まりと終わりが爽やかに共存する世界に感じる、パラダイス神社。

訪問日時:2017年4月30日 記:ともえ

 

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