文化財の名称:旧三井下鴨別邸 分銅の引手
文化浴の種類:たてもの浴 民家
所在地:京都府京都市左京区下鴨宮河町58−2
アクセス:京阪電車・叡山電鉄「出町柳」駅下車、徒歩約5分 市バス「葵橋西詰」「出町柳駅前」下車、徒歩約5分
下鴨神社の南に位置する旧三井家下鴨別邸。三井家11家の共有の別邸として三井北家(総領家)第10代の三井八郎右衞門高棟(たかみね)によって建築されました。
この地には明治42年(1909)に三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)が遷座されました。その参拝の際の休憩所とするため、大正14年(1925)に木屋町三条上ルにあった三井家の木屋町別邸を主屋として移築されました。素材や装飾までに至る細部のこだわりが素晴らしく、新築の方が安く上がったにも関わらず、あえて移築されました。
昭和24年(1949)には国に譲渡され、昭和26年(1951)以降,京都家庭裁判所の所長宿舎として平成19年まで使用されました。
引手・・・それはあくまでも実用的な黒子的存在。
手を付けて良いところ。触れられる部分。
そんな引手の装飾は五感で楽しめる。
滞在時間の目安:3分
【人と人を繋ぐ唐草お金パワー!】
-こんな時に訪れてみよう!- (今を俯瞰したい)
-こんな時に訪れてみよう!- (今を俯瞰したい)
このひょうたんのような形は何だろう?
・・・と思っていたら、館内の人に教えてもらいました。
分銅。両替商を営んでいた三井家の家業に因んだデザインがさり気なく施されているのです。
そして彩る文様は唐草。強くたくましく生き続ける蔦のように未来永劫反映あれ・・・洋の東西を問わず愛される唐草文様。
分銅に唐草という用の美に託された願いから、今に続く大財閥の金融パワーを感じます。
人と人の間に唐草のようにお金が絡まり繋がり合ってるんだなぁとも思えてきます。お金と人の物語・・・ん~深い。
訪問日時:2018年10月 9日 記:ともえ
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