文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:旧九条家 拾翠邸のお二階

文化浴の種類:たてもの浴 その他

所在地:京都市上京区京都御苑3

アクセス:京都地下鉄丸太町駅から徒歩5分

京都御苑南にある拾翠亭(しゅうすいてい)は、五摂家のひとつであった九條家の現存する数少ない貴族の茶室で、およそ200年前の江戸時代後期に建てられたものと伝えられています。2階から望む九條池や高倉橋の風景は格別です。

「拾翠」の「翠」は緑の意味であり、貴族が草花を摘む姿を彷彿します。かつて九条池に、美しい緑色のカワセミが数多く飛翔していたことから「拾翠」と名付けられたともいわれます。

一般参観日は、葵祭(5/15)、時代祭(10/22)。そして、年末年始を除く毎週(木)(金)(土)。
参観時間は9:30~15:30
参観料は100円。

滞在時間の目安:20分

 
 

【安堵感に包まれるお空のゆりかご】

-こんな時に訪れてみよう!- (ゆるりと過ごしたい)

京都の空は小さい気がします。三方山に囲まれた盆地だからかな?町なかは特に。空を見上げても遮る建物が何かしらあって、解放感がない気がします。

しかし・・・そんな京都の中の京都、京都御苑にある拾翠邸お二階から眺める空はとても大きい。
はは~ん、京都の空をお公家さんが独り占めしていたんだなぁ・・・なんて思えるほど、京都らしからぬ?別世界。

屋外で眺める空と、屋内から眺める空は何かが違う。何が違うんだろう?

人の手によって造られた屋内からの眺めは、守られている安堵感がプラスされます。窓や欄干の文様、柱や壁の素材、畳の感触・・・ひとつひとつの心尽くしが、さり気なく私を守ってくれています。だから屋外以上に大らかに、眺め続けることができるのかもしれません。

この日はただただ流れる雲をみていました。かつては東山三十六峰が見えたという東の空を、翠の色を感じながら・・・お空のゆりかごに、優しくゆらゆらされているような心地です。

訪問日時:2018年3月16日 記:ともえ

 

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