文化財の名称:西本願寺 唐門
文化浴の種類:たてもの浴 寺院
所在地:京都市下京区堀川通花屋町下ル
アクセス:市バス「西本願寺前」「島原口」「七條堀川」下車
西本願寺の南にある唐門は、桃山文化を代表する伏見城の遺構といわれ、檜皮(ひわだ)ぶき、唐破風(からはふ)造りの四脚門(しきゃくもん)です。
黒漆や極彩色で彩られた豪華な彫刻が特徴で、牡丹に唐獅子、竹に虎、麒麟(きりん)に雲など数々の飾りが施されています。
境内中の壁面には中国の故事「許由巣父図(きょゆうすふず)」が、外側には「張良黄石公図(ちょうりょうこうせきこうず)」が施され、それらは聖なるテーマと俗なるテーマが対照的に描かれています。
もともと門は、聖なる領域と俗なる領域を分ける結界。まさしくその役割を映し出している絵柄です。
一日中眺めていても見飽きしない、美しく豊かな装飾ということから、「日暮門」とも呼ばれています。
2018年6月~2022年3月まで修復工事がされます。
滞在時間の目安:20分
【アールの中の森羅万象パワー!】
-こんな時に訪れてみよう!- (元気がほしい流れを変えたい逸話にふれたい)
-こんな時に訪れてみよう!- (元気がほしい流れを変えたい逸話にふれたい)
最高のおもてなしゲートといわれるのが唐門。
唐破風の優美なアールが、やさしくお出迎えしてくれます。
ツンと尖った三角屋根の入母屋造よりも、まるく包み込んでくれるような唐破風造にホッとして、つい長居してしまいます。きっと三角屋根だったら、日暮門の異名はつかなかったんじゃないかな~?
目を凝らすと、小獅子が親獅子のお乳をのむ姿や親子で戯れる姿。
キリンビールのモデルになったキリンが、空高く駆け抜ける躍動感。
虎の雌は水玉模様で雄は縦縞模様と信じられていた歴史。
故事図が放つ、聖と俗のそれぞれのエネルギー。
丸くやさしいアールの中のこれらの飾りは、まるで丸い地球に溢れる森羅万象、流れる人生哲学。
人の手技によって織りなされた豪華絢爛なこの門は、壮大なパワーを放っています!
・・・あっ!日が暮れてしまった~~!
訪問日時:2017年12月15日 記:ともえ
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