文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:廬山寺 感の庭

文化浴の種類:庭園浴 寺院

所在地:京都市上京区北之辺町397

アクセス:京阪出町柳駅から徒歩15分 市バス府立病院前から徒歩5分

世界で最も古い長編小説・女流作家、紫式部。
幼い頃はお勉強好きだったそうな。漢文は兄よりも理解が早く、父為時は式部が男だったら…と嘆いたとか。

結婚、出産を経て未亡人になった式部が始めたこと、それが「源氏物語」の執筆でした。

面白い小説を書いている女性がいはりますえ〜。そんな噂が広がり、時の権力者藤原道長の娘彰子(一条天皇の妃)に仕えることとなり、その間も源氏物語を書き続けた紫式部。

そんな人生の大半を過ごした場所がここ、廬山寺。当時の建物や庭は跡形もなく、今の佇まいは後年のものですが、鴨川西岸、内裏の東中河の地の空気感の中に表現された平安朝の「感」を表現した庭園は6〜9月に桔梗が静かに咲きます。

滞在時間の目安:30分

 
 

【目から桔梗の夏涼み】

-こんな時に訪れてみよう!- (ゆるりと過ごしたい)

目から涼。まさにそんなヒトトキを過ごせる場所。
普段からこの空間は静かで好きなのですが、やはりこの庭はこの時期が一年で最も生き生き映えています。

避けても避けきれない真夏の太陽を浴びて・・・蘆山寺に到着。

縁側の陰に身を置き、ホッと一息。目には陽の光を浴びた白砂がキラキラ輝いて差し込んできます。スクッと太陽に向かって咲く桔梗の紫、やわらかな苔が優しくそっと目に沁み込んできます。

陰に身を置き、陽を眺める。
とても贅沢な気がします。ゆ~~っくりと縁側で執事の方のお話を伺っていたら、すっかり汗が引きました。

訪問日時:2017年7月21日 記:ともえ

 

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