文化財の名称:黄檗山萬福寺 ひし形石の参道
文化浴の種類:庭園浴 寺院
所在地:京都府宇治市五ヶ庄三番割34
アクセス:JR奈良線または京阪宇治線「黄檗駅」より徒歩5分
黄檗山萬福寺は1661年、中国僧の隠元禅師が開創された寺院。
日本三大禅宗(臨済宗、曹洞宗、黄檗宗)のひとつ黄檗宗の大本山です。
萬福寺は建築、美術、精進料理に至るまで、中国色が強いことが特徴で、日本のお寺とは趣が違います。
隠元豆はさることながら、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚なども隠元禅師請来によるものです。
また隠元禅師から続く歴代住職の多くは中国人でした。
参道にはひし形の石が並んでおり、龍の鱗、龍の蛇腹を模したと伝わっています。
このひし形石の参道は禅寺に多く見られるものです。
滞在時間の目安:10分
【簡素な美しさが映える参道】
-こんな時に訪れてみよう!- (侘び寂びたい)
-こんな時に訪れてみよう!- (侘び寂びたい)
参道好きな私のお気に入りの参道がまたひとつ増えました。
ずっと行きたい行きたいと思いながら、なかなか訪れる機会がなかった萬福寺。
総門をくぐったときから、わぁ~異国だ!と感動しました。
それは奥に進んでいくたびに深まっていきます。
奥へ奥へとつながる参道にはひし形の石がつづいていきます。
なぜだか幼い頃「けんけんぱ」をした懐かしい記憶がめぐり、それでいて異国情緒!
とっても不思議な感覚になりました。
そして、ひし形石の参道で一番気に入ったスポットは大雄宝殿から法堂へとつづくところ。まさにクライマックス。
簡素さがとても美しい。
加算していく(飾っていく)美しさもありますが、余計なものを削いでいく引き算の美しさもまた潔くて美しい。
その参道を進んだ向こうの法堂の奥には、この簡素な参道とは裏腹に、なにかとてつもない華やかで美しいものが隠されているような・・・。
そんな想像力をかきたてられ、静けさの中でしばしその空間に見とれてしまいました。
訪問日時:2018年1月27日 記:あやこ
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