文化財の名称:誓願寺 迷子の道しるべ
文化浴の種類:まちかど浴
所在地:京都市中京区新京極桜之町453
アクセス:阪急京都線河原町駅から北へ徒歩5分
多くの人で賑わう新京極にある誓願寺。
その山門の外にある石柱【迷子の道しるべ】。
石柱の正面には「迷子みちしるべ」、右側に「教しゆる方」、左側には「さがす方」と彫ってあります。
まだ警察のなかった江戸末期~明治中期、落とし物や迷子などのときにさがす人は「さがす方」へ、拾った人は「教しゆる方」へ紙に書いてこの石に貼り出しました。
月下氷人(仲人)役の石ということから、別名「奇縁氷人石」といわれています。
滞在時間の目安:3分
【人と人とつなぐ伝言掲示板】
-こんな時に訪れてみよう!- (無償の愛にふれたい)
-こんな時に訪れてみよう!- (無償の愛にふれたい)
むかしむかしの伝言掲示板。
捜す人と見つけた人をつなぐ、とても素敵な石柱です。
とはいっても、当時は警察もない時代。落とし物や迷子は今以上に深刻だったのかもしれません。
そんな人たちに一役買ってくれるこの石柱、
人と人をつなぐ様々なドラマがあったんだろうな・・・って想像すると感慨深いです。
この石柱の説明を聞いたとき、自宅マンションの出来事を思い出しました。
マンションからの連絡事項を貼る掲示板に、可愛いクマのキーホルダーがついた自転車のキーが「駐輪場に落ちてました」のメモ書きと共に貼り付けてありました。
翌日、その自転車のキーはなくなっていたのですが、そのメモに「ありがとうございました!!!」と持ち主から返事が書いてあったのです。
顔も知らない者同士だけど、ちゃんと届ける、お礼を言う。当たり前のことができなくなってきているようにも感じる最近の世の中、ほっこりする出来事でした。
【迷子みちしるべ】にも、そんなほっとする優しい出来事が、たくさん起きていたのかもしれません。
訪問日時:2017年9月16日 記:あやこ
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