文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:本満寺 金色の桜の下で

文化浴の種類:庭園浴 寺院

所在地:京都府京都市上京区寺町通今出川上る2丁目鶴山町16

アクセス:京阪出町柳駅から徒歩10分

私がこのお寺へ訪れた最初は、15年前頃。境内の奥はジャングルのようで玄関前にはトイレがドンとあり、その横には小屋があって人が住んでいました。

今年91歳を迎えられる住職伊丹栄彰貫主が平成10年に本満寺に晋山されてから、コツコツと自ら手間と時間をかけて、庭や墓地を整備されました。―すると、桜の存在が際立ちはじめ、プロの写真家やテレビが桜を取り上げ、今では早咲き桜の隠れ名所となりました。これは平成26年3月27日の様子。おそらく今年も、この一週間で見頃になることでしょう。

「桜が輝きだした。いや、元来持っていた輝きを私たちが感じ取れるようになったというべきでしょう。―嬉しいことに、桜の輝きに多くの方々が集いはじめました。子供からお年寄りまで。―そして、その美しさで皆が笑顔になって帰ってゆかれる。この桜の輝きが、私には眩しい金色の光に感じられるのです―」(貫主伊丹栄彰著 『紹継 金色の桜の下で』)

滞在時間の目安:10分

 
 

【本当の「美」に満たされる本満寺】

-こんな時に訪れてみよう!- (美に包まれたい)

ここは私にとって捨て置けない、深くて不思議なご縁のあるお寺。私の祖父母やそのまた先の、いつも計り知れない領域から私がこの世に存在している理由と生き方を、何らかのカタチで示唆してくれる・・・そんな偶然に偶然が重なる不思議なエピソードがあるのです。その話はまたどこかでするとして。

ユーモアたっぷりでお茶目な栄彰貫主が大好きです。何より住職には「美」の真髄を感じます。それは桜が咲いてない時でさえも、いつも。とにかく「美」にこだわりがある住職ですから、部屋の中も乱雑に置いたものは気になるそうです。それゆえに、庭のみならず、いつもご本人もお部屋もピシッと美しい。訪れるたびに年々「美しく」様変わりしてきた本満寺の桜とその境内には、住職の「心」と「手間」による、本当の「美」を感じずにはいられません。

訪問日時:2016年3月26日 記:ともえ

 

メルマガ「文化浴の森情報便」最新情報をお送りします!

文化浴の森のメールマガジン『文化浴の森 情報便』は、京都の奥深い文化に触れてみたい!一生美しく元気に歩き続けたい!そんな健康に前向きで、京都が好きな人のためのメールマガジンです。

 無料メルマガについて詳しくはこちら