味わう|学んだ眼差しを、自分のものにする

お寺や神社へ行って、
「きれいだった」「よかった」で帰ってくる。
それも、もちろん素敵な旅です。

でも、少し知ってから行くと、
今まで見えていなかったものが見えてきます。

「あ、ここの蟇股はおもしろい」
「このお寺の建物はどんな様式かな」
「なぜここだけこんな形なんだろう」

文化浴の森の「知る」講座では、
文化財に宿る細部の美に気づける眼差しを
育てています。

そして「めぐる」講座では、
その眼差しをもって、講師や仲間と実際に文化財を訪ねます。

でも、私が本当に目指しているのは、
いつも誰かに教えてもらいながら文化財を観ることではありません。

一人で旅に出たときにも、
自分の眼で観て、自分の心で感じ、
「ここの文化財はここがステキだ」と、自分なりに味わえるようになること。

そこまでいって初めて、
学んだことが自分のものになった、と言えるのではないでしょうか。

その一歩を後押しするためにつくったのが、
「味わえる旅人認定」です。

文化財を味わう、五つの眼差し

文化浴の森では、文化財を味わうときに大切にしている五つの眼差しがあります。

知る|歴史や背景を知る
観る|細部までじっくり観る
感じる|五感で受け取る
考える|「なぜ?」と問いをもつ
調える|自分の感覚に立ち返る

知るだけでも、観るだけでもない。この五つを行き来しながら、自分なりの味わい方を大切にします。

認定までの流れ

1 「知る」「めぐる」で眼差しを育てる

認定対象となる「知る」講座を受講し、文化財を見る眼差しを育てます。
「めぐる」は、文化浴の森の現地講座から、お好きな2回を選んで参加します。
「味わえる旅人」への一歩は、まず「知る」から。

2 自分で文化財を訪ね、味わう

講座で訪れた場所に限らず、自分で選んだ文化財を観て、感じ、考え、ときには静かに心を調えましょう。

3 写真とコメントを提出する

心に残った文化財の写真と、自分の味わいを表すコメントを提出します。
※認定課題は、原則として最終講座から1か月以内に提出。

4 「味わえる旅人」に認定

提出内容を確認後、「味わえる旅人」として認定します。

5 味わえる旅人コミュニティ

眼差しを誰かと分かちあうことで、一人では気づかなかった文化財の魅力が、さらに深まる。

文化浴の森では、「味わえる旅人コミュニティ」をつくっています。

講座を受けて終わるのではなく、文化財を味わう力を、日々の暮らしや旅のなかで、育て続けていくための場です。

その感動を、誰かに手渡したくなったら

文化財を自分で味わえるようになると、
いつか、その発見や感動を誰かに伝えたくなるかもしれません。

そんな方には、その先に「手渡す」という道があります。