代表プロフィール

「文化財には、人を調える力があると思います。
その変化は、やがて周囲へと静かに広がります」

京都市出身・京都市在住|澤野友映

物語のはじまり

私は、文化財修復業の家に生まれ、
一般企業を経て、15年間、
社寺建造物の美術修復に携わってきました。

朽ちたものを修復し、次の時代へ手渡していく。
それが文化財修復の仕事です。

しかし、どれほど手を掛けて修復しても、
人の暮らしや人生と結びつかなければ、
ほんとうの意味で、
文化財は未来へ継承できない——
そう感じるようになりました。

そこで私は、
文化財を「活かす」ことに
目を向け始めました。

講座を開き、現地で語り、
人とともに
文化財を味わう時間を重ねて。

すると、
様々な変化を
感じるようになりました。

参加した人の表情が変わり、
その場の空気が、ふわっとやわらぐ。
同時に、
自分自身の心や身体も、
スーッと調うのです。

文化財に触れることが、
人の内側に、
確かな作用をもたらしている。

私はその感覚を、
「文化浴」と呼ぶようになりました。

「文化浴」は、
20年にわたり、
現地で多くの人とともに体験し、
確かめてきた実感です。

私が大切にしていること

私が大切にしていることは、
文化財を、暮らしの中にひらくこと。

癒されたいときは、ゆったりと。
感じたいときは、五感をひらいて。

知的好奇心が動くときは、
心赴くままに味わう。

ときには歩き、
頭と体と心に巡らせる。

過去からの贈りものを味わう時間が、
今の私を調え、豊かにしてくれる。

そして未来へ。
文化財の奥にある心を、
ワクワクしながら手渡していくこと。

文化は、人と人のあいだでこそ、
生き続けるものだから。

この循環を、
これからも大切に
育てていきたいと考えています。

今の取り組み

文化財を通して、 心身を調え、美意識をひらく学びの場を提供しています。 見る力を育て、語り、伝えていく人を育てています。

現在は、文化財鑑賞力講座、文化財ストーリーテラー養成講座に加え、社会人教育や研修としての展開にも取り組んでいます。

日本に生き、日本語を話す私たちにとって、日本の文化財に触れることは、深い意味を持ちます。

何世紀もの時間の中で、どんなかたちや色を美しいと感じ、何を大切にしてきたのか。

そこに自分を重ねることで、日本のなかの自分自身を、長い時間の中で見つめ直すことになり、人生や社会の見え方が変わっていきます。

文化財は、単なる観光資源や趣味にとどまらず、仕事や生活の中で生きる、揺るぎない「判断軸」となっていくのです。

個人の中に生まれたその変化は、やがて周囲へと広がっていく。そのような学びのかたちを、私は大切に育んでいます。

趣味・しあわせを感じること

  • 澄みきった空気の中で、日の出を眺める時間
  • 神仏の前で手を合わせ、すっと気が調う瞬間
  • 思いがけず、心に残る文化財に出会うこと
  • 感動する「物語」に出会うこと
  • 参加者が文化財に興味をもつ姿をみること
  • 互いの言葉に触れ、静かに対話が続く時間

派手ではないけれど、
心が深く満たされていくひとときです。

澤野 友映(Sawano Tomoe)

一般社団法人 文化浴の森
代表理事/文化浴提唱者

経歴

  • 文化財修復業の家に生まれ、建造物美術修復に従事
  • 2006年より、文化財活用事業として、文化財ガイドをはじめる
  • 2016年、「足から健康」をテーマに、文化財と歩行を結びつけた活動を開始
  • のべ10,000人以上に、文化財の語り・講座・ガイドを実施
  • 2024年、文化財ストーリーテラー養成講座を開講

  • 京都市西京区にて、文化財修復業の家に生まれる
  • 京都の自然と文化に囲まれ、伝統美に親しんで育つ
  • 大学で社会福祉を学び、「癒し」や人の心に関心を深める
  • 接客・販売業を経て、文化財修復の世界へ
  • 修復と同時に文化財活用の大切さを感じ、2006年から文化講座を開始
  • ガイド・講演・講座を通じ、のべ1万人以上に日本文化を伝える
  • 自然療法フットケアを学び、足・靴・歩行から健康を支えるフットケアサロンを開業(2012〜2024年)
  • 2016年、一般社団法人「文化浴の森」を設立
  • 「足から健康」をテーマに、文化財と歩行を結びつけた活動を開始
  • 2018年、50歳からの文化の学び舎「文化浴大学」を開講
  • 武庫川女子大学 非常勤講師として、フットケアの理論と臨床を担当(2021〜2024年)
  • 2024年、文化財ストーリーテラー養成講座」を開講し、語り手の育成に取り組む

  • 二級建築士(文化財修復会社における施工体制強化と専門理解を目的として取得)
  • 自然療法フットケアセラピスト兼アドバイザー
  • 2017年、京都府「第5回 女性起業家賞 府知事最優秀賞」受賞
  • 2021年、著書『ウォーキングと文化を楽しむ京都健康さんぽ』(いろは出版)
  • 浄土宗総本山 月刊誌『知恩』連載(2023.4~2025.3)

サンケイリビングカルチャー倶楽部、NHK文化センター、近鉄文化サロン、コープカルチャー、京都機械工具、JR西日本、関西電力京都電気倶楽部、日本商業教育学会兵庫支部、知恩院、知恩院寺庭婦人会、京都市西京区洛西支所、オトタビなど他多数。

※「文化浴の森」としての主催講座・メディア掲載等の活動実績については、
➤「この森のあゆみ」ページにてご紹介しています。