文化浴の森 澤野友映– Author –
文化財修復業を営む家に生まれ、一般企業を経て、自らも文化財修復の世界へ。15年間、数多くの修復に携わる。
2006年から、文化財の魅力をもっと身近に伝えたいという思いで、文化講座をスタート。これまでの受講生は、のべ9,500人を超える。
2016年、文化財が及ぼす心身の健康効果に着目し、それを「文化浴」と名付け、一般社団法人文化浴の森を設立。
2017年「健康は足から、心に文化浴を!」で、第5回京都女性起業家賞・京都府知事最優秀賞受賞。
2024年10月、日本文化を世界に伝える「文化財ストーリーテラー養成講座」をスタート。
人生後半に新たなキャリアと誇りを育む人が、文化財を語る力を身につけ、その価値を共に未来へ伝えていけるように。その歩みを支えることに日々尽力している。
著書に『ウォーキング&文化を楽しむ京都健康さんぽ』(いろは出版)がある。
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温風至──“あつかぜ”の頃、文化財に学ぶ涼の知恵
【この記事のポイント】・七十二候「温風至」は、夏の本格的な始まりを告げる季節。・古建築や町家には、暑さを受け入れながら涼をとる知恵が息づいている。・風鈴など、五感を活かした“涼”の文化が日本人の感性を育んできた。・暑さに抗うのではなく、自... -
小暑とは?本格的な夏の入り口と京都の楽しみ方
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京都・本満寺で鶴姫供養会と特別講演
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【この記事のポイント】・ 七十二候「半夏生」の意味と由来・ 半夏半作という田植えのタイミングに関する農家の知恵・ ハンゲショウ(半化粧)の涼やかな白化粧・ カラスビシャクとハンゲショウの違い・ 建仁寺両足院の半夏生特別拝観で味わう「目から涼」... -
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【この記事のポイント】・笑顔は副作用のない最強の薬。免疫や認知症予防、美容にも役立つ“文化遺産”・作り笑いでも脳が反応。笑顔が免疫や遺伝子を活性化し、人の可能性を広げる・笑顔は人類の宝。笑顔で状況を変える力を、表情筋トレーナーに学ぶ 笑顔は... -
祇園祭鉾建て―その舞台裏へ
【この記事のポイント】・祇園祭の山鉾は、釘を使わず縄と木だけで鉾を建てる・人の記憶と感覚で受け継がれてきた祇園祭には、無形文化遺産の真の魅力が宿る・放下鉾の舞台裏や命がけの技をリアルに知る貴重な講座を開催! 放下鉾の匠 2025年7月8日(火)の... -
菖蒲華(あやめはなさく)─凛として
【この記事のポイント】・七十二候「菖蒲華」は“花菖蒲”を指すと考えられる。・”菖蒲”は「勝武」や「尚武」に通じる縁起文様として、武士に親しまれてきた。・アヤメの仲間は西洋では虹の女神。文様に込めた美と祈りは国と時代を越える。 菖蒲華とは? 二... -
歩く文化浴 ── 歩いて整える、わたしのこれから
【この記事のポイント】・最近、歩かなくなったことで、体力が落ちた!?・教える・伝える・語るは、自分を耕す・連載「歩く文化浴」への思いとこれからのテーマ紹介 近頃、体力が落ちたその理由は? 正直に申します。近頃、体力が落ちました。疲れやすく... -
東九条に眠る 280年の『京の南極の秘宝』──長谷川家住宅 現地講座ルポ
【この記事のポイント】・江戸時代から続く庄屋屋敷・長谷川家住宅の魅力を紹介・農家住宅でありながら京町家の風情が感じられる建築美・水彩画家・長谷川良雄さんのギャラリーと清之進さんの絵巻に感動・庄屋さんの暮らしぶりが垣間見える知恵と粋が詰ま...
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