文化財ストーリーテラー養成講座

この講座は、文化財鑑賞力講座を通過した人が、文化を受け取る側から、手渡す側へと歩み出すための実践課程です。

鑑賞力講座で育てた〈見る力〉を土台に、解説を超えて、自分の言葉による〈語り〉へと編み直していく。
——それが、この養成講座です。

文化財ストーリーテラーへのステップ

鑑賞力講座では、
文化財を「見る目」を丁寧に育ててきました。

かたちに気づき、
わざを読み取り、
そこに込められたこころを想像する。

この養成講座は、
その〈見る力〉を、
人に届く〈語り〉へとひらいていく学びです。

見えてきたものを、
ただ心に留めるだけで終わらせず、
次の誰かへと手渡していく——
その一歩を、ここから始めます。

文化財ストーリーテラーが求められる理由

文化財は、
そこに在り続けるだけでは、
十分に伝わりきらないことがあります。

誰かが学び、見つめ、
感じ取ったことを、
言葉にして初めて、
文化は人のあいだで息づき始めます。

語ることは、
知識を披露することではありません。

文化財と向き合って生まれた理解や気づきを、
そっと差し出す行為です。

語りが生まれることで、
文化財は「過去のもの」ではなく、
いまを生きる私たちの時間と結び直されていきます。

だから、この養成コースでは、
正しさよりも、
伝わる在り方を大切にしています。

文化財ストーリーテラーの“働き方”と活かし方

文化財ストーリーテラーは、単に知識を伝えるだけではありません。
通訳案内士・ライター・企画・営業・教育・研修など、「伝える力」を仕事の基盤にするさまざまな分野で活かせます。

この講座では、

  • 価値あるツアー企画の立て方
  • テーマ特化型の情報編集
  • 関係性をベースにした信頼の築き方

など、文化財を仕事として展開していくための視点と実践も大切にしています。

→この考えを、電子書籍でまとめています。
→ 無料電子書籍を読む

文化財ストーリーテラー養成講座の特徴

この講座は、
鑑賞力講座で育てた〈見る力〉を土台に、
文化財を、聞き手に届く〈語り〉として立ち上げていく学びです。

一人ひとりの段階やテーマに合わせて、
対話と実践を重ねていきます。
少人数、またはマンツーマンで進めます。

フィールドワークや工匠の技講座などの実地の学びは、
2年間を基本に継続し、審美眼をじっくりと磨き続けていきます。

語り始めた人が立ち止まらず、
それぞれの歩幅で歩んでいけるよう、
必要なところで伴走していくことも、この講座の特徴です。

修了後も、「ものがたりのまち」の一員として、
学びと実践を続けていくことができます。

文化財ストーリーテラー養成講座の概要

この養成講座では、
導入から伴走へと段階を分けながら、
そのプロセスを丁寧に支えていきます。

導入となる養成フェーズ(全6回)と、
語りを育て続ける伴走フェーズの二段階で構成されています。

養成フェーズでは、
文化財を語りとして組み立てるための基本を学びます。

講座は、少人数またはマンツーマンで、
オンラインを中心に行います。

受講期間はおよそ1年間、個別ペースで進みます。

文化財ストーリーテラーは、
語りを一人で完結させる存在ではありません。
一人で活動を続けるのも、容易なことではありません。

養成フェーズ修了後は、希望や必要に応じて、
文化浴の森の企画・講座への参加、
地域の文化講座や教育・研修、
国際交流の場といったさまざまな関わりを通して、
文化財の価値を社会へとひらいていきます。

語りを共有し、実践を重ね、
やがてそれぞれが自立した語り手として立ち、
必要に応じて協力し合える関係へ
育んでいくことを目指します。

この考え方を、電子書籍でまとめています
→ 文化財ストーリーテラーとは?(無料)