文月の地蔵参り 180811第73号
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平成30年8月11日(土)第73号
このたびの西日本豪雨災害で被災された皆様、ならびにご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今なお避難されている皆様、復旧作業に従事されている皆様の安全と、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。
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残暑お見舞い申し上げます!本日は旧暦でいうと7月1日。文月(ふみづき)のはじまりです。
◆文月
なぜ7月を「文月」というようになったのでしょう?
旧暦では7月から秋です。昔の人は七夕に句を詠んだり、秋の夜長に月明かりで書物を読んだり文を書いて、書物を夜風にさらしたといいます。
元小学館の辞典編集部長・神永曉(かみながさとる)氏によれば、平安時代後期の和歌の研究書『奥義抄』の7月7日の「七夕に書物を供える意からフミヒラキヅキ」からきているとのこと。
他にも、稲穂が含む月、ホフミヅキ「含月」とする説(賀茂真淵『語意考』1769年)、7月に書物の虫ぼしをするところからとする説(貝原好古『和爾雅(わじが)』1688年)、秋風の立つ月の意でフミ(風微)月とする説(本寂『和語私臆鈔』1789年)など様々あるようです。
「文開き(ふみひらき)」「穂含み(ほふみ)」「風微(ふみ)」・・・いずれも具体的で感覚の伴う表現ですから、単なる「7」よりも、月夜の七夕、風の薫り、稲穂の膨らみ・・・がふわっと湧き上がってきて、「そうだ・・・あの人へ文を書こう」「稲穂が含み出したね~」「朝晩微妙に秋風が漂うようになったよね~」と、暮らしの中に自然のリズムや声を取り入れる手助けしてくれますよね。
◆お盆
また、お墓参の習慣のある月という意味から、フヅキ(親月)とする説(行誉『あいのう鈔』1445‐46年)もあるといいます。
お盆とは正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、古代インド語の一つサンスクリット語「ウランバナ」の当て字です。意味は「逆さに吊るされた苦しみを救う」。何とまぁ怖い・・・
その由来は、自分の母が死後の世界で、地獄に堕ちて逆さ吊りの刑罰を受けて苦しんでいる姿を見た目蓮(もくれん)というお釈迦様の弟子が、母を救うための教えをお釈迦様に請うたところ、「7月15日に供養しなさい」とお釈迦様が言われました。
そこで目蓮は7月15日に手厚く母親の供養をしたところ、母親は救われて極楽浄土に行くことができたそうです。それ以来、7月15日は先祖供養の大切な日となったと伝えられています。
◆お地蔵さん
地獄に堕ちて逆さ吊りの刑なんて・・・絶対に受けたくないです!誰も受けてほしくないです!!見たくないです!!よね?
お釈迦様に教えを請うことができた目蓮はよかったでしょうが、既にお釈迦様がお亡くなりになられた今、もしも、あなたが目蓮の立場だったら?お母様の立場だったら?どうしましょう!?
その時は、お地蔵様へ!
釈迦如来の後継者は弥勒菩薩なのですが、弥勒様が菩薩という修行僧の立場から如来として悟りを開かれ、この世に現れるまでには、56億7千万年という気の遠くなるような年月がかかります。
現生に仏のいないこの期間、「皆さんを守りますよ~」と手を差し伸べて下さっているのが地蔵菩薩なのです。閻魔大王という地獄へ堕とす決裁権を持つ裁判長に待ったをかけて下さる弁護士が、お地蔵様なのです。
お地蔵様はかなりの激務です。全国津々浦々隅々を歩き回り、「子安地蔵」として妊婦の安産を願い、子供たちの元へ率先して足を運び、「身代わり地蔵」として災難に遭った人の苦しみを引き受け、「道祖神」として地域や道を守ったり・・・と、私たちの暮らしを陰ながら支えてくださっています。
しかも、地蔵菩薩は閻魔大王の仮の姿といいます。裁判官と弁護士が一緒って!?地獄行きか否かは、お地蔵さんの心ひとつで決まるじゃない!?
そうなんです。普段の行いをつぶさに見ておられるお地蔵様だからこそ、裁判官&弁護士として、フェアな判断をされるのかもしれませんね。
こんなことを書きながら、胸に手を当て・・・あ~どうしよう!?な~んて思えてきた私(;^_^A。僕も・・・私も・・・ドキッ!そんなあなた。
8月18日(土)、一緒に椿寺地蔵院へ参りましょう。16時過ぎ、通常なら閉門過ぎの時間ですが、ご住職が「どうぞごゆっくり参拝に来てね」と、特別に開けて下さいます。
ふら~りと風微や親、秋の夜長や穂含に文月(ふみ)を感じながら、由緒あるお地蔵さんをお参りして、文を記しましょう☆
その後は上七軒ビアガーデンで乾杯~~~!!
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