文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:京都御所 建礼門の蟇股

文化財の種類:建造物文化財 その他

所在地:京都府京都市上京区京都御苑3

アクセス:地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分

現在の京都御所は元弘元(1331)年から明治2(1869)年の間、天皇が住み、儀式や公務を執り行った場所です。

御所の周りには築地塀(ついじべい)が巡らされ、六つの門で外と繋がっています。中でも南正面の建礼門は最も格式の高い門とされ、檜皮葺、切妻屋根の四脚門です。梁には蟇(かえる)が股を開いているような、化粧部材『蟇股(かえるまた)』が施されています。

蟇股は動植物や故事のワンシーンが表現されていることが多く、絵解きの役割もあります。建礼門の蟇股は、御苑側から故事「羊飼い黄初平図」と「巨霊人と虎図」が確認できます。

滞在時間の目安:5分

 
 

【ご主人をお迎えする微笑みの仙人】

-こんな時に訪れてみよう!- (逸話にふれたい)

品格があり重厚な建礼門。
ディテールも素晴らしく、細やかな装飾でした。
その中でも私がパッと一番に目に入ったのは蟇股!
仙人と羊、仙人と虎・・・何の物語のモチーフかと興味が湧いてきました。
文化財をひとつひとつ丁寧に眺めることによって、細かな部分に目がいく習慣がついてきました。
それを紐解いていくと、また面白い事実がわかったり。本当に奥深いと思います。

よぉく目を凝らして見てみると、仙人が微笑んでいるように見えてきて、ご主人である帝のお出迎えを心待ちにしているような、喜んでいるような。故事をモチーフにしているだけでなく、そんな気持ちを込めて彫刻されていたのだとしたら素敵だな、と思います。

今も天皇と国賓しか通れないという建礼門。そんな門の蟇股、一見の価値ありです。

訪問日時:2017年3月11日 記:あやこ

 
 

文化財の名称:京都御所 道喜門

文化財の種類:建造物文化財 その他

所在地:京都府京都市上京区京都御苑3

アクセス:地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分

京都は美しい…御所の暮らしは優雅で贅沢…そんなイメージとは裏腹に、京都には悲惨な戦地の歴史も刻み込まれています。特に応仁の乱。京都は焦土化し、今は美しい御所の築地塀も、当時は崩れっ放しの荒れ放題。戦火は全国に広がり、諸国からの年貢は入ってこず、天皇も貧困に喘ぎました。
そこで粽屋・川端道喜は、お腹を空かした天皇のために毎朝食事を運びました。「お朝はまだ来ぬかぁ」と、天皇は道喜を待ち焦がれたと言います。
応仁の乱が鎮まり、織田信長によって御所修理の工事奉行に任命された道喜は、建礼門東脇に小さな通用の穴門を作りました。それが道喜門です。以降も明治初年まで、川端道喜の子孫は「お朝」を運び続けました。現在16代目。500年続く老舗・川端道喜は北山駅近くです。

滞在時間の目安:3分

 
 

【小さな穴門の物語】

-こんな時に訪れてみよう!- (逸話にふれたい)

建礼門の東側にある小さな穴門。単なる通用口だろうと、普段なら絶対に通りすぎてしまう門です。
でもこの門のストーリーを知れば、見過ごすわけにはいきません!
格式高い建礼門も、通り過ぎてしまうような小さな穴門にも、そこには関わった人々の心や出来事が詰まっているのだと思います。聞くと心がキュッとなるような物語が。その心に優劣はないはずです。
川端道喜さんのお菓子、この話を思い出しながらぜひとも食べてみたいものです。

訪問日時:2017年3月11日 記:あやこ

 

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