文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:拾翠亭の丁子七宝

文化浴の種類:たてもの浴 その他

所在地:京都市上京区京都御苑3

アクセス:地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩5分

拾翠亭は五摂家のひとつであった九條家の現存する唯一の建物で、およそ200年前の江戸時代後期に建てられたものと伝えられています。

建物は全体が数寄屋風書院造りで、当時は主に茶会のための離れとして使用されました。亭の前には東山を借景に取り入れた勾玉形(まがたまがた)の池が広がり、茶室からの景観を一層引き立たせています。

拾翠亭二階の格子窓には丁子七宝紋が。今では丁子(チョウジ)というよりも、シチューやハンバーグに使う「クローブ」という方が分かりやすいかもしれません。平安時代、丁子は香りが強いことから丁子の入った薬玉(くすだま)を柱などにかけて邪気をはらったそうです。また髪を結う鬢付(びんづけ)として、武士は刀の手入れに丁子油を使用したそうです。

丁子は薬であり香料にもなることから、七宝のひとつとして大切にされました。こうして同じ文様を向かい合わせて描き、重ね合わせて一部を交差させることを「抱き」や「違い」といいます。

滞在時間の目安:5分

 
 

【小さな抱き合い、薫る心】

-こんな時に訪れてみよう!- (ゆるりと過ごしたい)

窓にかわいい丁子七宝文様。
この文様があるとないでは、ここの景色も随分と変わります。

200年前、ここには薬玉がかけられていたのかな~?いやいや、ここは茶室としても用いられたといいますから、きつい匂いはきっとご法度だった・・・とすれば、形を飾ることによって薬玉を掛けたと同じ邪気払い効果をしつらえたのかな?

二つの丁子が抱き合うように重なっているのが何ともかわいい。これ以外に文様という文様は殆どないこの空間に、ポッとある効果。さらに「抱き」になっていることで、小さいながらも、もてなされた客人との交流をグッと盛り上げる効果が発揮されたに違いありません。

時を越え、小さなカタチに託された心に癒されるひととき。
私も、何か小さな「抱き心」を添えてみようと思ったヒトトキでした^^

訪問日時:2018年11月13日 記:ともえ

 

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