文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:東寺 講堂の屋根

文化浴の種類:たてもの浴 寺院

所在地:京都市南区九条町1

アクセス:近鉄東寺駅より徒歩7分

真言宗総本山の東寺の中にある、講堂の屋根。

講堂は弘法大師空海が真言密教の教えを説き伝えるために、835年に完成されましたが、1486年の土一揆で焼失。現在のものは1491年に再建され、現在に至っています。

屋根は本瓦葺。
焼成最終工程で、「いぶし」と呼ばれる燻化を行うことで、表面に炭素の膜をつくります。この膜に光が反射することで、いぶし銀のような渋い色を放ちます。

良い瓦は炭素が中まで染み込んでいますから、膜がはがれても長持ちします。長持ちする分、時を経る毎に、瓦一枚一枚が違う色味を醸し出し、屋根全体で味わい深いまだら模様に変化します。

悠久の「時」が生み出す美しさです。

滞在時間の目安:10分

 
 

【時が生み出す、まだらな美しさ】

-こんな時に訪れてみよう!- (侘び寂びたい)

講堂の内部は圧巻の立体曼陀羅。

立体曼陀羅の息を飲むような圧倒的な空間から外に出ると、晴れ渡った光がまぶしい現実の世界に戻りました。

次は金堂の拝観へ・・・と講堂を振り向いた時、太陽の光が当たった講堂の屋根がとても美しく感動!
友人からいぶし瓦の説明を先に受けていたので、あぁ、本当にまだらな色合いが味わい深くて素敵だなぁと感じました。

年月が経てば経つほど味わいの出る色合い。

仏像や骨董品、そしてこの講堂の屋根など、年月を、歴史を重ねてきたからこそ出せる凛々しさ、美しさ。
まさに【わびさび】なのでしょうか。
若いときにはよくわからなかったこと。

私も年を重ねたからこそ出せる味わいのある人を目指して。
年を重ねることは美しいことなんだと、自信をもてるように。

美しい屋根にも見とれる価値は充分ですが、もちろん講堂の内部、立体曼陀羅は必見です!!

訪問日時:2018年3月17日 記:あやこ

 

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