文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:黄檗山萬福寺 開梛(かいぱん)

文化浴の種類:アート浴 彫刻

所在地:京都府宇治市五ヶ庄三番割34

アクセス:JR奈良線または京阪宇治線「黄檗駅」より徒歩5分

黄檗山萬福寺の斎堂前にある魚板。

開梛(かいぱん)の腹を打ち、日常の行事や儀式の時報を告げる時計の役目をしていて、木魚の原型となっているものです。

開梛が口に加えた玉は、三毒(さんぬ)と言われる煩悩のことで、腹を打つことで煩悩が吐き出されるという意味合いだそうです。

三毒とは【貪(とん)】(貪欲、必要以上に求める心)、【瞋(じん)】(怒りの心)、【痴(ち)】(真理に対する無知、おろかさ)のことで、仏教において克服すべきものとされる根本的な三つの煩悩のこと。

滞在時間の目安:5分

 
 

【煩悩はためこまずに吐き出すべし!】

-こんな時に訪れてみよう!- (自分をみつめたい)

誰にでもあると思います、煩悩。
私も煩悩たくさん出てきます。

あれもこれも!と許容範囲以上に欲張ってみたり、
冷静に一呼吸をおけず勢いで文句を言ってしまったり、
自分で真意を確かめず知らぬままだったり

それもまたにんげんだもの、とも思いますが、やはり溜め込まない方がいいに決まってる。

そこでこちらの開梛(カイパン)くん。

大きいです。
三毒の玉をくわえて吐き出そうとがんばっています。

私も自分のお腹をポンッと叩いて、煩悩を吐き出せたらどれだけいいでしょう。またそんな手抜きなことを考えながら、売店で買った枝豆の餡が入ったお餅を美味しくほうばりつつ萬福寺をあとにしました。

煩悩を溜め込まないよう、時々カイパンくんを見に来て、上手くつきあっていけたらいいですね。

訪問日時:2018年1月27日 記:あやこ

 

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