文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:清凉寺 釈迦如来像

文化浴の種類:アート浴 仏像

所在地:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46

アクセス:JR嵯峨嵐山駅、京福嵐山駅から徒歩15分 阪急嵐山駅から徒歩30分

清凉寺のご本尊・釈迦如来像は日本製ではありません。
等身大の檀像はガンダーラ様式(大きな渦を巻く)頭髪、インドグプタ様式のサリーのような衣、三段に重なった裾など、日本の釈迦如来像とはかけ離れたエキゾチックな姿をしています。

それもそのはず。清凉寺釈迦如来像はインドからヒマラヤ山脈を越えて中国(宋)へと渡った像を、宋にて模刻したものであり、985年、東大寺の僧、奝然(ちょうねん)が日本に持ち帰った、三国伝来のものなのです。

そのミステリアスさは内にも秘めています。体内には五色のシルクで作られた五臓六腑が入っています。さらには耳や鼻の穴が内部空洞まで貫通していたり、口には歯が、脳にあたる部分には鏡が収納されているそうなのです。

つまり、仏像の姿をした千年前の人体模型ともいえるのです。
現在のところ、このような仏像はここ清凉寺の釈迦如来像のみです。

毎月8日の11時以降と、4、5、10、11月に特別公開されます。

滞在時間の目安:10分

 
 

【真っ直ぐに立つ美しさ】

-こんな時に訪れてみよう!- (美に包まれたい)

それは生々しさと幻想が共存する感じ。
仏像に、こんな気持ちを抱いたのは初めて。

決して艶めかしくない直立姿勢なのに、ピッタリと体にまとわりついた衣の流水文が、ボディラインをやわらかに感じさせてくれる。そして若さを感じさせるスレンダーさと肉付き。

幾つ?このお釈迦さんは幾つなの?という好奇心が湧いてきた。
御年37歳。悟りをひらかれたのが35歳といわれているので、それから間もなくの姿と思われる。

美しい。本当に美しい。
仏像を通して、人間の美しい姿を指し示して下さっているかのよう。

私は普段ウォーキングセラピストとして歩き方を指導させて頂いているのですが、ゆがんだ姿勢のまま歩きはじめると、足腰に多大な負担をかけることになります。まずは正しい立ち姿勢を保つことが大切です。

ヒトの体は、長軸が鉛直方向に一致した時、楽に正しく立つことができます。
骨格を上手く重ね、余分な力を上手く抜き、体の重さを上手く活かす姿勢。

あるがままに真っすぐに立つ清凉寺の釈迦如来像。
まさに立ち姿勢の手本です。
真正面で真似てみたら、全てが整いました!

訪問日時:2017年11月24日 記:ともえ

 

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