文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:大雲院 祇園閣

文化浴の種類:たてもの浴 寺院

所在地:京都市東山区祇園町南側594-1

アクセス:京阪祇園四条から徒歩10分 阪急河原町駅から徒歩15分

ここは元財閥大倉喜八郎男爵の別荘地。
昭和3年、大倉喜八郎が金閣、銀閣に次ぐ銅閣を建てたいと、建築家・伊東忠太に設計を依頼。そして完成したのが祇園祭山鉾の姿をデザインにされた祇園閣。頂部までの高さは約36m。鉄筋コンクリート造の3階建。屋根は銅葺き。

伊藤忠太は怪獣好きで有名な建築家。塔内は自由な発想のデザインで、珍獣あり。後年、この地へ大雲院が移転され、その際に阿弥陀如来像が安置され、葛新民による敦煌壁画の模写も施されました。

内部は普段非公開ですが、時々特別公開されます。

滞在時間の目安:10分

 
 

【一年中見られる山鉾】

-こんな時に訪れてみよう!- (自分をみつめたい)

八坂さんから清水寺を目指し歩く、お気に入りの散歩コースをテクテク♪
途中にあるのが何を隠そう!この『祇園閣』。大雲院の合間からまっすぐ伸びている鉾先が見えます。

愛してやまない祇園祭の山鉾が一年中見られるなんて!
しかも、数年ぶりだという特別公開のこの日は、閣上まで上がることができるというではありませんか!少々興奮気味に中へと進んで行くと...

「圧巻!!!」

この一言につきます。
夏の山鉾“動く美術館”に対してこちらは動かずとも、内部の壁画はまるで美術館。瞬く間に魅了されます。
そして、上下左右の壁画に目を奪われつつも閣上に到着するとまたまた感動が!
京都市内をぐるりと一望でき、とても贅沢な時間を過ごすことができます。

大雲院を出てからも、名残惜しくしばらく鉾先を見つめ一人思う。
この広い空に向かってまっすぐ、堂々と少しもブレることなく、雨の日も雪の日もここにそびえ立っているのかと思うと、自分の中にある迷いがどこかへ消え去り、何か後押しされたような気持ちになりました。
「よし、これでいいんだ。」

この日を境に、私の散歩コースはただの散歩ではなくなり、ここを歩く度自分の中の何かが変わっていくような気がするのでした。

訪問日時:2017年9月26日 記:あさみん

 

メルマガ「文化浴の森情報便」最新情報をお送りします!

文化浴の森のメールマガジン『文化浴の森 情報便』は、京都の奥深い文化に触れてみたい!一生美しく元気に歩き続けたい!そんな健康に前向きで、京都が好きな人のためのメールマガジンです。

 無料メルマガについて詳しくはこちら