文化浴ポイント京都編

 

文化財の名称:建仁寺 ○△□乃庭

文化浴の種類:庭園浴 寺院

所在地:京都市東山区大和大路四条下る小松町

アクセス:阪急河原町駅から徒歩15分 京阪祇園四条駅から徒歩10分

建仁寺はゆったりたとした空間から、様々なお庭を眺めることができます。

そのひとつ○△□乃庭は、その名の通り三つの形が隠されています。この単純な三つの形は宇宙の根源を示すそうです。禅宗では、四大思想(地水火風)を地(□)水(○)火(△)として象徴したとも言われます。

「柳田國男は三角のおむすびに日本人の心臓の形をみた。三角は死であり、山であり、火である。その山と山のあいだに母胎が潜む。山の端に月輪がのぼり、その光のなかに阿弥陀が立って、四角い田畑と村里をみおろす。月と山と里、この○△□のなかに日本文化が集約される」by篠田知和基著『日本文化の基本形○△□』

滞在時間の目安:10分

 
 

【ぽけ~っと無になる○△□】

-こんな時に訪れてみよう!- (無になりたい)

全方位から眺められるお庭。小さいながらもいろんな角度、違う景色を楽しめました。
まずはぐるっと一周。

禅のことはイマイチよくわからないけれど、とにかく○△□をそれぞれ眺めてみて、そして自分が気に入った場所に座ってぼけ~っと。私は真ん中の○の木に目がいきました。

言ってしまえば単なる小さな1本の木なのだけれど、波紋のような砂紋の○が美しく、吸い込まれます。
風が吹き、木をさわさわと揺らす音と、遠くから響く風鈴の音色がとても心地よい・・・まさにヒーリングミュージック。
日々の雑多なことをすっかり忘れ、何も考えずただぼけっとしました。

いつも気忙しく何か考えてる頭をひたすら空っぽにして、ただ風の音、お寺の古い木の匂いを感じながら。
短い時間でしたが、場所を離れるときにはなんだかスッキリ、いい意味で空っぽになりました。

訪問日時:2016年8月27日 記:あやこ&ともえ

 

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