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** 文化浴の森 情報便 **

平成31年2月9日(土)第99号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

美しい町には丁寧な暮らしや慈しむ心を持った人々が暮らしている・・・

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

今週はすっかり春気分の日が続きましたね。こんにちは!澤野ともえです。

春陽気もつかの間。この三連休は暖冬も覆るほどの歴史的大寒波が訪れるとか?!どうか皆さん、最大級の寒さ対策で乗り越えて下さいね。

 

■スローライフ

生活スタイルのあり方に、スローライフ(Slow Life)というものがあります。

1986年、マクドナルドがイタリアに進出し、ローマのスペイン広場に1号店を開きました。当時のイタリア人はアメリカ資本のファストフード店に対する反発心が強かったことから起こった反対運動が、伝統的な食文化を大切にする「スローフード」運動でした。

やがて食文化のみでなく、生活スタイル全般、そして街づくりまでを見直す動きに広がり、大量生産や高速型のライフスタイルに対して、ゆったりした暮らしを提案するようになり、「スローライフ」運動に発展したそうです。

明確な定義はないのですが、その多くは地産地消や歩行型の社会を目指すライフスタイルです。

日本においては、高度成長期以前の生活はスローライフだったと言えます。しかし1990年頃のバブル景気中に大量生産・高速型のライフスタイルが急増。

それに伴う社会課題に対して、地産地消運動や沈着型でゆっくりした生活様式を唱える動きが出るようになり、2001年頃から日本でも「スローライフ」という言葉が使われるようになりました。(フリー百科事典『ウィキペディア』参考)

 

■自然のテンポ

コンビニのレジ、ドライブスルー、スマホでググって、ポチっと押せば翌日届く・・・速くて当たり前の便利な時代。もちろん、速いのは気持ちいい。一生懸命な店員さんの気持ちもこちらに伝わってきますし、そういう私自身もググってポチを愛用しています。

でも、ちょっとでも遅くなるとイライラ。胃に流し込む食事。小銭にモタモタすれば、後ろの視線にドキドキ。便利だったはずの速さは、いつの間にか追われ急かし合う関係性を築き、心身のバランスを崩しやすくしているように感じます。

人間は自然の一部です。人は自然から生まれて、いずれ自然に還る存在です。人間らしさのベースには、自然物としてのテンポ、リズム、エネルギーが欠かせないと思うのです。

そして自然界には、人間以外の命が数多くあることも、忘れてはならないと思うのです。急かし合いの行きすぎには限界が見えるようで、最近ではファーストフードの象徴ともいえる米マクドナルドが速さよりも質を重視するようになってきています。

 

■スローライフの極意

柑橘の味、春告鳥(うぐいす)の声、路傍の花、木の匂い、手の温もり・・・五感を意識すると、自分自身も自然の一部であることを感じ始めます。

そんなとき私は、あ~~~幸せって感じます(笑)そうすると心に小さな余裕が生まれ、身近な人の心遣いに気付いたり、自分を見つめる時間ができたり・・・

スローライフってそういうことだと思うのです。ただテンポを遅くすることではなくて。

ただ遅いだけなら、ただのダラダラ。自由時間がたっぷりあろうがなかろうが、自分の暮らしを真正面から丁寧に向き合うこと。意識的に五感を使って、自然を感じて「心に余裕をつくる」ことって大切だと思います。

そして「心を引き締める」ことも、スローライフの極意と思います。発祥地のイタリアを例にみても、意識的に伝統文化を大切にしよう!とする「引き締まった気持ち」が軸になっているのですよね。

普段忙しい人はたまにダラっとして心身を休めることは大切ですが、ずっと気持ちが緩んでいては、思わずエチケットを怠ってしまったりして、人間関係も上手くいかなくなります。

かたや心を亡くすと書いて忙しいですから、毎日が忙しい人は、自分を忙しくしてくれる仕事か何かに依存しているだけで、もしかすると、心はぽっかりと穴が空いていたり、心の根っこはダランとしていたりするかもしれません。

 

■日本の生活文化

丁寧に生きることは特別なことではなく、五感が喜ぶアクセントを取り入れることだと思うのです。日本の生活文化には、自然に対する順応、尊重のもとで築き上げられてきた生活の知恵が沢山詰まっています。

大切に受け継がれてきた生活文化にはそれなりの「引き締まった気持ち」が宿っています。「用の美」といわれる素材への思いやり、使う人への配慮が美しく宿っています。

とりわけ、何百年、何千年の歴史の中で無数の人々の知恵と技が結晶となって、受け継がれてきた生活文化には、想像を遥かに超える力が宿っています。当たり前ですが、日本の生活文化は、日本の風土に合っています。

単に自然に触れるのとはまた違って、自然に対する付き合い方、寄り添い方、創意工夫が織り込まれているから、背景を知ると思わずうなってしまいます。人への尊敬や愛情が湧いてきます。

お箸一本、お茶碗ひとつから、五感が喜ぶスローライフが始まると思います。ただ、いつでもできるわ~と思っていると、なかなか難しい。道具だけ揃えても中身が伴わない・・・ということもありがち。

やはりこれも習慣。時間を先取りして、向き合う時間をセッティングしてしまうことが、暮らしを豊かにする秘訣です。

これから私は、「京都文化浴大学」をはじめとする文化浴講座の中で、日本の生活文化からスローライフな生き方を見出していこうと思っています。

職人さんや専門家との交流を通して、昔ながらの日本の生活文化に息づく知恵や技、素材に直接触れ学び、人生の質を高めていきたいと思っています。

スローライフ・・・ご興味を抱かれた方、是非ご一緒に、日本の衣食住に触れ学び、暮らしを豊かにしませんか?

 

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** 文化浴の森 情報便 **

平成31年2月2日(土)第98号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

きょうの一歩があすの希望だよ!

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

■人生百年時代がやってきた

「年々寿命を延ばしている人類という生き物は、どうも、百歳という長い人生を、この地球上で生きていく可能性が高くなっている」ではじまる本を読みました。今年87歳の五木寛之氏の『百歳人生を生きるヒント』。

私は時々、自分のフットケアサロンやセミナーで百歳まで生きる可能性と健康寿命について話しますが、

「百歳まで生きたい!」という積極的なレスポンスは殆どありません。「そんなに長生きしたくないですわ~」と即答されることが殆どです。

私も同感です。経済、健康、社会・・・どんな将来か?漠然とした不安がよぎります。

生きることは正直、苦しみです。仏教でいう生老病死(しょうろうびょうし)。「人としてまぬがれられない四つの苦しみ。すなわち生まれること、年をとること、病気をすること、死ぬこと。四苦。(大辞林 第三版)」

苦しみが長引くことを、手放しで喜べないのが本音かもしれません。

 

■これまでの人生観は通用しなくなる

これまでの人類の価値観やシステムは、おおむね「人生五十年」を前提に築かれたものであり、人間の本来の生き方とは何か?そのことを考える余裕さえなしに、必死で働いてきたのが、「人生五十年」時代の生き方だったと五木氏はいいます。

当然のことながら、人生百年時代が到来した今、それらの価値観はしっくりこなくなっているわけです。

五木氏の表現を借りれば、登山を人生に見立てた時、頂上を50歳としたら、「登山」の時間と匹敵するくらい「下山」時間が長くなり、通常、下山よりも登山の方が注目されるものですが、下山のほうに、大きな関心が高まる時代に入ってきたといいます。

 

■人生の後半時間を、いかに生きるか?

そこで五木氏は『百歳人生を生きるヒント』の中で、仏教発祥の地、古代インドの人生区分「学生期(0~25歳)」「家住期(25~50歳)」「林住期(50~75歳)」「遊行期(75歳~)」をベースに、五十歳から百歳の道のりを更に十年刻みで、その時代毎の過ごし方を提案されています。

50代「事はじめ」。これからはじまる、後半の下山の人生を生き抜く覚悟を、心身ともに元気な時期から考えはじめる時期。

60代「再起動」。五十代で思い描いた下山を、いよいよ実行する時期。実際にこれまでの生き方、生活をリセット(再起動)する時期。

70代「黄金期」下山の途中で、突然あらわれる平たんな丘のような場所を充分に楽しみ、活力を補充する時期。

80代「自分ファースト」社会的しがらみから身を引き、自分の思いに忠実に生きる時期。

90代「妄想のとき」たとえ身体は不自由になっても、これまでに培った想像力で、時空を超えた楽しみに浸る時期。

・・・といわれています。

 

■お寺を巡るたびに、私の心身が充実してきました

読み終えて、私は90代を迎えることがとても楽しみになってきました。その頃、楽しい妄想が繰り広げられるように、この世の喜びや生き甲斐を四苦の中で見つけていきたいなと。

また、学びの楽しさに目覚めたり、思い切って何か新しいチャレンジを試みたりするのに最適な黄金期を70代と言われていることも、嬉しく思いました。

何故なら、私の講座には70代の方々がご参加下さっているのですが、共に社寺巡りをする中で、皆さん凛として、学びの楽しさに溢れ、輝いていらっしゃいます。

五木氏自身もかねがね、日本人の心の源泉とは何かと考え、古寺、名刹に、いまも生きつづける不思議なエネルギーを体感してみたいと、70代にして始められたのが「百寺巡礼」。あの名著を執筆された時代です。

はじめは体力的に大丈夫か不安だったそうですが、「お寺を巡るたびに、私の心身が充実してきました。五十代から六十代までの体の不調が、少しずつなくなり、回を追うごとに、気力体力が整ってくる感じがしました。

私は、これは神社仏閣がもつ不思議なエネルギーで癒されたのだといい、みんなにも巡礼をすすめました」と言われています。

私自身も社寺巡りをするたびに心身が充実し、喘息等の体の不調がなくなり、気力体力が整ってきましたから、年齢関係なく大変共感します。

その他、孤独、嫌われる、あきらめる等、一見マイナスに思われる状況を、積極的に受け入れて生きる人生観。私の心には清々しい希望の灯がともりました。

『百歳人生を生きるヒント』、おすすめです。

 

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平成31年1月26日(土)第97号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

情けある標に人は続く・・・

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

おぉぉ寒っっ! といっても今朝の京都は雪ではなく雨が降っていましたので、まだまだ寒いうちには入らないかな?

今日から明日にかけて日本海側は広く大雪になる模様。どうか皆さん、寒さ対策万全に!運転される方はスリップ事故に気を付けてくださいね。

こんな寒い季節は・・・出かけるのが億劫になってしまいがちですよね。でも、あまりにも動かずにじっとしていると、エネルギーを溜め込んでしまって、冬太り街道まっしぐら!腰痛、膝痛の原因にもなりますよ~!

 

■ポールウォーキング

そこで!寒い冬にかなりおススメなのがポールウォーキングです!ポールウォーキングは通常のウォーキングよりも、姿勢が良くなりやすく、膝や腰に負担をかけにくく、ダイエットに効果的です。

背が丸くなりがちな冬。両手にポールを持つことで背筋が伸び、左右バランスのとれた正しい姿勢を維持しやすくなります。

肩甲骨や骨盤、下半身の筋肉もよく動くようになり、体脂肪が燃えやすくなります。肩甲骨回りには「痩せる脂肪」と言われる「褐色脂肪細胞」があり、ポールのお陰でこの辺がよく動き、グ~ンと代謝がUP!

2月12日(火)の「京都文化浴大学」では、ポールウォーキングを体験して頂きます。私、授業に先んじて昨年、体験したのですが、かなりイイです!!また、理系出身の太井先生の指導がわかりやすくてイイんです!

自分の歩き方って、なかなか自覚し辛く、歩行改善を一人でするのはかなり難しいものです。

 

しかし!

 

ポールを使えば、自然と筋骨格が本来のポジションへと入っていき、効果的なウォーキングができます。

普段の現地講座では、「お喋りしながら楽しく歩く」をモットーにしている私。文化浴案内人としての顔とウォーキングアドバイザーとしての顔を持っているものの、どうしても案内に夢中になりがちで、皆さんの姿勢を気にしながらも、個別に指導できずにスルーが多い状況。

ですから、ポールはウォーキングアドバイザーの素晴らしい助っ人になると実感したのです!!

超軽量の折り畳み式もありますから、いつでもどこでも大袈裟でなくウォーキングレッスンができます。これはスゴイ!!超優れもの~!!

12日(火)、どうぞお楽しみに!!しかもこの日は、歩行姿勢測定システムによる歩行年齢ビフォーアフター測定付き\( 'ω')/

歩行の質を高めるには、まず、客観的に自分を知ることが一番大切ですからね!

 

■ウォームアップ

そしてそして!ウォーキングでとても大切なことがあります。それは歩く前の準備運動。

した方がいいとはわかっていても、スルーしがちですよね。そんな私も現地講座の際、タイムスケジュールが頭を占めたり、場所に問題があったりで、大事なウォームアップをスルーしがちであります。反省m(__)m

しかし、準備運動をきちんとすれば、筋肉の運動量が最大限に引き出され、さらに、最大限発揮するまでの時間も短くなるというのが新説。

特にお尻を使うウォームアップは、下股の筋力を引き出すのにかなり効果的です。正しい歩き方はお尻が使えているか?!にありますし、お尻のウォームアップメニューは必須ですね。

現在、屋外でも簡単にできる効果的な「3分ウォームアップ」を開発中です!京都文化浴大学の屋外講座、その他私の現地講座では、今後はきちんと準備運動を実施して参りますね。

皆さんの大切な体を守るため。ケガを予防し、ウォーキングを効果的にして参ります。

 

■ポールを使ったウォームアップ

またポールウォーキングの話に戻りますが、ポールウォーキングの場合、ポールを使った準備運動をします。

これが気持ち良いんです!!道具を使うことで然るべき筋肉がしっかりと解れる。

ぜひ、2月12日(火)をお楽しみに!この日、ポールウォーキングでは広大な京都御苑で早咲きの梅苑をお散歩して、その前後に歩行年齢を測定します。身も心もリフレッシュさせましょうね~!

学生でない方も大歓迎!! ご興味ある方はお気軽に体験にいらして下さいね♪残4席です。

 

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平成31年1月19日(土)第96号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

■日本の女帝

最近「女帝」といえば、芸能界や夜の世界に君臨する女性をそう呼ぶが、かつて女帝といえば女性天皇のことだった。古くは「じょてい」ではなく「にょてい」と呼んだ。

一般にはあまり知られていないが、日本には過去に10代(8人)の女帝が存在する。

第33代推古(すいこ)、第35代皇極(こうぎょく)、第37代斉明(さいめい)、第41代持統(じとう)、第43代元明(げんめい)、第44代元正(げんしょう)、第46代孝謙(こうけん)、第48代称徳(しょうとく)、第109代明正(めいしょう)、第117代後桜町(ごさくらまち)の10代となる。

33代~48代は飛鳥・奈良時代、109代と117代は江戸時代である。二度即位することを重祚(ちょうそ)というが、35代と37代、46代と48代は重祚で、実際には8人の女帝が存在した。日本史上、重祚した天皇はこの2人だけで、男性の重祚はない。

8人に共通していることは、独身(未亡人か未婚)で即位していること。女性天皇ではあるが、女系天皇ではないということ。

女系天皇とは、天皇の女の子が新天皇(男系の女性天皇)となり、結婚して生まれた子が即位すれば、男子であろうと女子であろうと女系天皇となる。

彼女たちは先代天皇の皇后が天皇崩御後に即位したか、あるいは皇女(内親王)。次の皇子の成長を待つ間の「中継ぎ的な役割」だったといわれる。

 

■第117代 後桜町天皇

有名ではないが、最後の女帝は江戸後期の後桜町天皇。義弟である先代の桃園(ももぞの)天皇は22歳で早世し、先代が残した皇子が成人するまでの中継ぎとして即位した。皇子(後桃園天皇)が13歳になると退位したが、はたまた後桃園天皇も22歳で早世。

そこで、皇位継承の控えとして備えていた傍系の親王家、閑院宮家から迎えたのが119代光格(こうかく)天皇である。光格から120代任孝(にんこう)、121代孝明(こうめい)、122代明治・・・そして今上天皇へと血筋が繋がる。

後桜町天皇は中継ぎの典型だったが、覚悟して生涯独身を貫き、後桃園天皇と光格天皇を育て上げ、その役割を果たした。唯一日記が残る女帝であり、文才豊かで、1580首もの歌が残る和歌の達人だった。

天明の飢饉の時には、生活苦の庶民が京都町奉行所(幕府)に救済を何度も訴えたものの放置されたため、苦肉の策で皆は御所に賽銭を投げ入れながら、周辺をデモ行進したという。

多い時で5万人。そのとき後桜町天皇は老若男女身分の差なく、リンゴを配ったという。そんな後桜町天皇の動きが世間を動かし、後に朝廷の発言力を高め、尊王攘夷や倒幕の流れへと繋がるのである。

 

■明治以降

今上天皇(今の天皇)は第125代で、大和朝廷確立辺りまでは実在しなかった天皇もあることを考えると、約1割が女帝ということになる。約1割。決して少ない数ではないと思う。しかし明治以降は皇室典範によって認められなくなった。

自由民権運動の中で数多く作られた憲法草案には、女帝を認める案もかなりあったそうだが、大日本帝国憲法制定に携わった井上毅や伊藤博文らは、天皇の血統は男系・男子でつながっているところがすばらしい「万世一系」だと説いた。

また、女帝が結婚すれば、夫が前面に出て政治に干渉しかねない。女性に参政権を認めていないのに、女帝として最高権力を認めてしまうのはおかしいとした。

その代わり、皇位継承者がいない事態に備えて、皇后以外の女性との間に生まれた男子(庶子)は継承者として認めることにした。しかし戦後は、皇室にも一夫一婦制が導入され、「庶子」は認められなくなった。天皇継承のハードルは高まるばかりである。(「これならわかる天皇の歴史」歴教協編 大月書店参考)

皇族は職業選択の自由は無く、結婚も自分だけの意思で決めることができず、基本的人権はない。

 

■生涯独身

今は自ら好んで独身を貫ける時代だが、生涯独身を強制されたら・・・と思うと切ない。生涯独身を貫いた最後の女帝にも、密かな想いがあったと偲ばれる切ない歌がある。

 

頼めおきし 人を待つ身の 夜ごろかく 積もる思いを いかでしらせむ

 

(頼りにしている人を待つ私の夜ごとに積もるこの気持ちをどうやって知らせたらいいのでしょうか)

というわけで・・・、続きは現地で♪さぁ、本日の午後は後桜町天皇縁深き青蓮院を満喫しに参りましょう♪

冬のお寺は寒いので、くれぐれも厚着で!ぶ厚い靴下必携です!

 

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平成31年1月12日(土)第95号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

京の冬の旅がはじまりました!

只今、2019年9月に日本で初開催となる国際博物館会議京都大会に先駆け「京都にみる日本の絵画~近世から現代~」をテーマに、通常非公開の絵画の文化財が特別公開されています。

https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

キャンペーン期間は3月24日まで。

そんなわけで、本日は私の絵画鑑賞法をお届けします!

 

■6W1Hで楽しむ絵画鑑賞

私は絵画鑑賞を6W1Hで楽しむ。

6W1Hとは、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の5W 1Hに「だれに(Whom)」を加えた情報伝達ポイントのこと。

5W1Hは、もとは新聞記事を書く際の原則だったが、今ではビジネス全般に必要なテクニックとしてよく知られている。

絵画も6W1Hに沿って情報を整理すると、時代の空気感、発注者の思い、その思いに応えようとする絵師の心、置かれていた状況などがリアルに感じられるから面白い。

中でも室町時代から400年、徹底的にマニュアルを完備させ、日本絵画史上最大組織の画派として君臨してきた狩野派の絵を、5W 1Hの眼差しで相対的に鑑賞すると、不易流行が見える。

つまり狩野派絵師は、いつの時代もマニュアルに忠実でありながら、時代に応じ、画風や画題に変化をかけてきたのだ。その変化の掛け方にこそ、時代のあり様や当時の関係者の心が見え隠れする。

 

■妙心寺天球院方丈の障壁画

例えば、只今特別公開されている妙心寺天球院方丈の障壁画。

いつ(When)1631~1635年。どこで(Where)京都妙心寺。だれが(Who)岡山藩主池田光政の依頼で、京狩野の祖である狩野山楽と山雪が。

だれに(Whom)光政の大伯母にあたる姫路藩主池田輝政の妹・天球院に。なにを(What)「籬(まがき)に草花図」「竹に虎図」などを。

なぜ(Why)光政が恩義ある天球院の菩提を手厚く弔うために。どのように(How)山楽・山雪が、それまでにない斬新な画題、リズム感のある幾何学的な構造で描いた。

 

■天球院障壁画の背景

1631年というと徳川政権が次々と新しい法律を発布し、江戸幕府を着々と整えていた頃。狩野派の血筋を引く宗家は江戸へ移り、スポンサーである徳川幕府の安泰を祈る絵を描きまくった。

そんな時代に、狩野派でありながら京に残って偉大な師・狩野永徳の作風を守り通したのが、山楽とその娘婿山雪である。山楽はもともと浅井家の家臣であり、浅井家滅亡後は豊臣秀吉の小姓になった。あまりにも絵が上手いので、秀吉が永徳に入門させたという。

それがゆえに豊臣家への恩義篤く、大坂夏の陣の豊臣家滅亡まで大坂に留まり、終戦後は徳川方に命を狙われるが石清水の松花堂昭乗によって救われ、その後は亡き永徳に忠誠し、京狩野を築き上げた。

東西冷戦時代を経て、東に軍配があがったそんな時代に、心が西にあることを表現するのは命取りになり兼ねない。でも偽りやおもねりの心で描く絵は、人の心を感動させられない。

 

■部屋に広がる曲線リズムと水平リズム

天球院は男勝りな姫君だったという。そんな彼女も人生において、東に対する嫌な思いがあった。彼女の離婚理由にも深く関係する。

私が天球院障壁画の中で一番好きなのは山雪が描いた「籬(まがき)に草花図」。 https://global.canon/ja/tsuzuri/works/26.html

それは菊や撫子、朝顔やテッセンといった誰もが育てやすい身近で素朴な草花を、明るく豪快に、そして完璧に描き上げているから。

これは想像の域を出ないが、この草花を見ていると、天球院という女性をモデルにしたように思う。決して弱々しくない。たくましい。そして少し可愛らしく美しさもある。

右から左へと流れるように描かれた色鮮やかな朝顔が曲線リズムで、画面いっぱい水平&垂直リズムに横たわる垣根に絡む。何と!上の方の朝顔は、鴨居に絡むかのように描かれている。

それゆえに襖の枠を越えて部屋全体にリズムの波動が広がる。音まで聴こえてきそうだ。見事としか言いようがない。こんな機知に富んだ斬新な画風は後にも先にも狩野派にはない。

発注者と受注者の心が一つになった時、いい仕事が生まれると思う。山楽と山雪は、きっと天球院の心を深く理解したに違いない。彼らもまた、無理なく制作エネルギーを発揮することができた仕事だったと感じる傑作だ。

天球院竣工と同時期に山楽は77歳でこの世を去り、残された山雪は、約20年後、何らかの濡れ衣を着せられて投獄され、1651年ひっそりと息を引き取った。

 

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人生の判断決断は花子ちゃんとこの顔で!

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

明けましておめでとうございます!!

皆さまにおかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

旧年中は文化浴の森情報便をご覧下さり、誠にありがとうございました。

本年も、より皆様の暮らしが心身健やかになりますように、文化浴&ウォーキングセラピーの様々な情報を発信して参りますので、何卒よろしくお願い致します。

 

■ダラダラリセットにウォーキングを!

私の元旦は、早朝さんぽの後、近くの川原でご来光を拝み、産土神に初詣。天気もよくて清々しいお正月の始まりでした。その後は、例年になく寝正月をしました。

これまで寝正月は苦手だったのですが、食べて飲んで寝て、テレビ見て寝て、飲んで寝て寝て寝て・・・あ~もう以前の暮らしに戻れない・・・というところまで自堕落しましたよ!!

それだけ体が睡眠を欲しがっていたのでしょうね。もう戻れない・・・と思いながらも3日目、日向大神宮に若水を頂きに外出。いつも以上に姿勢を正して歩いたら、やっぱり気持ちいい~~~!!すでに体は運動も求めていたようです。

お正月をダラダラ過ごしてしまったあなた。この週末はぜひ、姿勢を正して外を歩いてみてください。活動スイッチが入るはずですよ!くれぐれもダラダラ歩きではなく、美しい姿勢でお願いしますね♪

ウォーキングはまずは、歩数よりも質が大事ですよ♪

 

■歩く習慣継続のコツ

というわけで、4日目はお陰様でスッキリ。フットケアサロンTomoyeへ初出勤。5年前の年末から通うT様がご来店。

色々ありましたよね~と5年間を振り返り、2019年の過ごし方を思い描きながら、十分に寝溜めしてみなぎるパワーで、T様の足の疲れをゴッソリ落とさせて頂きました☆彡

幼い頃より股関節トラブルがあるT様。5年前は弱々しかった足と脚ですが、今はしっかりされてきて本当に嬉しいです。1日1万歩程度の通勤、日常身につける靴下や靴は私おススメの足によいもの、フットケアやヨガといった定期的なボディメンテナンスを欠かさないT様。

そういった日常の積み重ねが体に活きているな~と、ケアをさせて頂きながら実感。

何でも習慣が大事ですね!とはいっても一人でモチベーションを維持するのは非常に難しいものですよね。

T様の上手いところは、「通勤」という日常欠かせない動きに、歩かなければならない条件を入れ込まれたこと。(駅から程よく遠い)履けばケアになる靴下や靴を愛用しながら、オシャレを楽しまれていること。

そして定期的にヨガやフットケアに通い、プロのサポーター(応援・フォロー)をつけることで、継続スイッチを入れていらっしゃること。

だから、どれだけ仕事が忙しくても、大病されても、大崩れすることなく今日を迎えていらっしゃるのだと思います。

 

■2019年はウォーキングライフの充実を!

今年はウォーキングをしてみるか!という方、良かったら、フットケアサロンTomoyeで一生元気に歩くための基盤をつくりましょう!!

//www.tomoye-salon.com/

 

または「京都文化浴さんぽ」「京都文化浴大学」ご一緒ください♪歩くためにあると言っても過言ではない町、京都を一緒に楽しみながら歩きましょう!!

2019年は日常生活が芯からイキイキするスキルを身につけ、大いにウォーキングライフを楽しみ、笑って年を過ごしましょうね☆

 

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平成30年12月29日(土)第93号

 

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

言葉代わりの粋なヤツ・・・

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

日本の伝統文化が消えていくなかで、今もなお日本人に受け継がれる、お正月。

受継ぐからには形式だけでなく、簡素化するなら大切な部分は外さずに受け継いでいきたいですね。

というわけで。今日はお正月の奥にある古のメッセージに、ちょっと耳を傾けてみましょう。

 

■寄物陳思(きぶつちんし)

古来日本人は「寄物陳思」といって、物に寄せて思いを陳べる習慣がありました。本日の「思わず行ってみたくなる♪文化浴情報」もまさにそれ。

お正月の場合、例えば、昆布は「よろこぶ」に通じ、柑橘類の橘は「吉」に通じる。黒豆は「まめ(丈夫)」であり、柳は「屋内喜」で家庭円満。めでたいは「芽出度い」、本来、年神さまの魂が宿ったお餅がお年玉で「年魂」。

まるで親父ギャグのような語呂合わせと思われるかもしれませんが、心を託された物は単なる物ではなくなります。

物の付加価値は高まり、丁寧に物を扱いたくなります。受け手は目に見えない心を、五感から感じ汲み取るようになるのです。

 

■年神さま

除夜(1年最後の夜)に年神を家に迎え、年神と寝食を共にし、神の力を頂いて新たな活力を得、感謝の気持ちを胸に新年を迎えます。一説には一晩中寝ちゃダメとか。それが本来のお正月の過ごし方。

年神って?

普段は天にいらっしゃり、お正月だけ各家庭に来訪される神さまのことです。正月飾りは年神さまを迎えるためのものなのです。

門松は来訪される際の目印となる依代であり、注連縄は災いが家に入らないようにする結界、鏡餅は年神さまへの供物です。

江戸時代の国学者・本居宣長によれば、信仰の根底にあるのは穀物の生と死。年神の「年(登志)」は稲の実りのことで、穀物神のことだとか。年の始めにその年の豊作を祈念するのです。

また民俗学者・柳田國男は年神を、一年を守護する神、農作を守護する田の神、家を守護する祖霊の3つを一つの神として信仰した素朴な民間神としています。

 

■年男

年神:というわけで、お正月の準備は進んでいますか?

妻:大変よ~!大掃除に正月飾り、お節づくり!てんてこ舞いよ!!

年神:いやいや、そこの御亭主。

夫:え?俺?!

妻:そうよ、あなた!テレビばっかり見てないで、ちょっとは手伝ってよ~!

夫:こっちは今日からようやく休みなんだぞ!!

年神:御主人、大掃除や飾りつけ、元旦の水汲み、お節料理は、実はご主人の仕事なんですよ。

夫妻:え?まじで?そうなの?

年神:年男ってご存知かな?いまでは年男といえば、その年の干支に当たる人を言うようじゃが、本来は正月行事全般を取り仕切る人のことを指したのじゃよ。

室町や江戸幕府では古い儀礼に通じた人が年男に任じられ、一般家庭では主として家長がその任に当たり、しだいに長男や奉公人、若い男が当たるようになったんじゃわ。

妻:へぇ!そうやったの!やっぱり伝統は重んじなきゃね。あなた、よろしく!

夫:まじかよ~!!

年神:鏡餅にはウラジロを敷くように!

夫妻:なんで?

年神:ウラジロは二枚の葉が同じ所から生えるから「夫婦和合」なんじゃよ。夫婦仲良くお正月の準備をして、良い年を迎えるんじゃよ~~

夫:仲良くウラジロ飾ろう!

妻:そだねー

 

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沢渡る先に幸せあり・・・

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

本日は冬至(とうじ)です。冬至は一年で最も夜の時間が長い日です。今日はゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べる風習があります。

ゆず湯やかぼちゃの風習は有名ですが、今日はあまり知られていませんが、冬至にしておくとグングンと運気をアップするという秘術をコッソリお伝えしちゃいます♪

 

■陰を極めて運気アップ!

冬至に「ん」がつくものを食べると、運気(んき)が上がると言われています。

れんこん、だいこん、いんげん、ほうれん草、こんにゃく、みかん、りんご・・・この風習には「一陽来復(いちようらいふく)」という考えが関係しています。

陰が極まって陽が生ずること。

つまり万物の生成を陰と陽の二気に分けると、冬至が陰の極点となります。太陽は冬至を境に再び陽を増していくことになります。陰気から陽気へ。悪いことが長く続いたあと、ようやく良い方、幸運へと向かっていくという、今日はそんなめでたい日。

そこで昔の中国では冬至には仕事を休み、徹夜したり赤豆のお粥を作ったり、酒宴をしたりして万物の蘇りを祝いました。

古来、日本のかな言葉「いろはにほへと」は最後に「ん」がきます。最後の「ん」には一陽来復の極みが込められているわけです。

 

■唐草文様

実はこれをカタチに描いたのが唐草文様です。唐草文様といえばドロボウが使っているあの風呂敷。

世界各地で愛されているアラベスクも唐草文様。花や葉、茎を渦巻にあしらった彩り豊かな連続唐草文様。正倉院の宝物や古建築装飾にもふんだんに使われています。

この渦巻は、冬至や夏至を極点とする太陽周期を表現しているのです。冬至を境に、巻かれたものがほどけるように空の軌道を延ばしていき、昼夜の釣り合った春分を過ぎ、夏至に至って天における航路を最長として、真冬の「死」へと巻き戻されていく姿。

イスラムで芽生えたアラベスク文様、その目的は植物をあるがままに描くのではなく、天地創造の際の誇張と収縮の渦巻くプロセス、命のリズムや成長のエッセンスを抽出しているのです。

 

■ダブルポイントで運気アーップ!!

特に「ん」が2個つくものは「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれ、運気も2倍アップするそうですよ。

なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)など。

何だか最近、悪いことが続いたな~という人も、今日は「ん」の付くものや渦巻を食べたり、唐草文様を身に着けたり、お寺や神社に唐草文様を見つけに行ってみてはいかがでしょう?

自ずと五感から蘇生の運気が入って、体内リズムが整い、陽モードに切り替わりますよ♪

あっ!くれぐれも、あの唐草文様を身につけて、年の瀬のドロボーに間違えられないようにして下さいね(笑)!

 

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■認知症予防はお早めに

先日火曜日の京都文化浴大学は、NPO法人認知症予防ネットの中村都子先生にお越し頂き、認知症のお話と予防ゲームを体験させて頂きました。うわさ通りに大盛り上がり!!

優しさのシャワーの中で和やかに、ちょっと難しい課題に脳を楽しく使い、皆さんと大笑いしてナチュラルキラー細胞湧く!湧く!!そんなタイムでした。

冒頭で先生がおっしゃっていました。 認知症は運動機能と共に落ちます。認知症は誰もがなります。だからこそ、早いうちから努力して最小限にとどめることが大事と。

 

■認知症予防最大の鍵はこれだ!

認知症予防の最大の鍵、それはデュアルタスク。同時に2つの事を行う「ながら動作」のこと。数ある認知症予防ゲームのそれらすべてはデュアルタスクだそうです。

ながら動作と言っても様々あります。「テレビを見ながら食べる」も一応そうですが、あまり効果はないそうです。認知症予防にかなり効果ありのそれは、「体を動かしながら頭も動かす」方法だそうです。

座ってじっくり考えたり、体の一部を動かしながら考える程度ではなく、「全身運動」と「頭で考える課題」との組み合わせが最強コラボというわけです。

運動は一見、脳に関係ないようですが、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病、心疾患や脳梗塞などを予防し、認知症になるリスクを低下させます。運動自体が脳神経の成長因子を増やすこと、脳の神経細胞の炎症を抑えてアルツハイマー病で認められるアミロイドの蓄積のペースを落とすことも推測されています。

国立長寿医療研究センターが開発したコグニサイズという「歩きながら計算」したり、「歩きながらしりとりをする」というプログラムがあるくらい、全身運動といえばやはり「歩く」なんですよね。

 

■最強デュアルタスクの文化浴+ウォーキング

体と頭と心が同時に動く文化浴+ウォーキングのコラボが最強デュアルタスクであることはいわずもがなです。

認知症予防のために・・・という構えもなく、無理なく知的好奇心がどんどん刺激され・・・気づけば結構歩いている・・・京都文化浴大学のあるく授業や京都文化浴さんぽは、そんな最強デュアルタスク・プログラム。今後とも、さらに一つ一つ充実させて参ります。

よろしくお願い申し上げます!

 

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あなたが鍵をかけるものはナニ?

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* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

日々京都で様々な社寺、道、史跡を案内している私ですが、天皇のお名前が出ないコースはほぼありません。京都は天皇を抜きには語れないということです。

何故なら、桓武天皇が都を遷されて以来、明治初期までの千年あまりの間、天皇が住まわれたところだからです。

千年ですよ!千年は計り知れないですよ!千年住み続け、一夫多妻で子孫が増え続ければ、そりゃあ、まちの髄まで天皇や貴族の歴史が染み込んでいますよ。いや・・・神話も含めれば、さらに果てしないエピソードが眠るわけで・・・

 

■さよなら平成

天皇といえば、そう。今月末に85歳になられる第125代今上天皇(現在の天皇の意味)が来年の4月30日に生前退位をされます。

「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」との勅語を発されてから30年。

このお言葉を胸に美智子皇后と共に、それまでの戦争指導者としての色濃い天皇像を、民主主義や平和の象徴として、みごとに塗り替えられました。

開かれた皇室として、伝統を重んじつつも、それまでの天皇にはありえなかった初の試みを積極的になさって。

国民の前で床に膝をついて被災者を見舞われたり、「親子3人が川の字になって寝るような家庭をつくりたい」と、皇室の慣例になかった親子同居をされたり、激戦地となった沖縄の人の心に寄り添う努力をされたり、桓武天皇の生母が百済(韓国)の人であることに韓国との縁を感じると発言されたり。

今上天皇のご発言の源は、国民に寄り添う気持ちや世界平和、人類福祉を求めた「平成(平和に成る)」そのものだったように思います。

 

■前回の生前退位

天皇の生前退位は約200年ぶり。200年前に生前退位されたのは119代光格天皇(1771~1840)。

光格天皇の在位は江戸後期。当時の天皇も今の天皇と同じく象徴的存在。政治の実権は徳川幕府が持ち、禁中並公家諸法度という法律で、天皇といえども政治のことに口を出すことを固く禁じていました。

ちょうどこの頃、「天明の大飢饉」が起こります。苦しむ民衆は幕府に訴えても埒が明かず、御所の周りをぐるぐる廻り、最初は数人だったその数はピーク時には7万人まで達したといいます。

それを知った後桜町上皇(光格天皇の後見人でもあった最後の女性天皇)はリンゴ3万個を庶民に配り、他の貴族もそれに倣って握り飯やお茶を配りはじめ、次第に人が集まるところに商魂たくましい商人も集まり、露店が開かれ・・・

更にこれを見た光格天皇は、当時わずか10歳だったにもかかわらず知恵を絞り、ご法度破りであることを承知で、勇気を出して「民を助けてください」と幕府に直接要請し、米を出させたそうです。幕府も事の深刻さから天皇の行動を処罰しませんでした。

その後「朝廷が幕府を動かした」という事実は語り継がれ、約100年後、尊王論に繋がって倒幕の流れができていくのでした。

 

■時空を越えて次の世を

今上天皇が退位される翌日5月1日、皇太子が新天皇として即位されます。「平成」もあと140日余りというわけです。次はどんな元号のどんな時代になるのでしょうか? あなたはどんな世を望みますか?

というわけで、時代の節目ともいえる2019年。時空を越えて皇族の歴史に触れ、次の世を感じに行きませんか?

とりわけ門跡寺院は宮廷建築の色彩が濃く、品があって華麗な装飾や庭園の美しさが特徴的です。春夏秋冬繊細に心を癒してくれます。

そんな門跡寺院には、後桜町天皇や光格天皇の物語をはじめ、朕はちんとお座りになられているだけではなく、アルバイト三昧のなぞなぞ大好き天皇の物語や・・・

「醜い中にも美しさを、卑しい中にも尊さを、貧しい中にも豊かさを、不味い中にも美味しさを、苦しい中にも楽しさを」と、侘び寂びに生きた親王の物語などなど。謎めき、おどろき、なるほど!なエピソードが沢山潜んでいます。

「2019年度 京都文化浴さんぽ」は、京都に脈々と受け継がれてきた天皇家ゆかりの門跡寺院を巡ります。選りすぐりの寺院に物語を乗せながら、ご一緒に巡り歩きませんか?

 

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