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平成30年11月17日(土)第87号

* 思わず行ってみたくなる♪文化浴情報

小さな抱きあい、薫るこころ・・・♪

//bunkayoku.com/point/2018/11/-0111.html

 

* 身も心もイキイキ!文化浴&ウォーキングコラム

おはようございます! 山粧ふ(ヤマヨソオウ)季節になって参りましたね。

「もみじ」という言葉は、「もみつ」。「もみつ」とは染め物の「揉み出づ」に由来するそうです。染色はベニバナなどの植物を真水に漬け込み、揉んで鮮やかな色を出して染め上げます。

昔の人は山の神さまが葉を揉み出すから紅葉すると信じ、「もみじ」と呼ぶようになったそうです。

2018年もそろそろ終わり、最後におめかしをしましょうね~と言わんばかりに、山の神さまが自らを染め粧う・・・なんて愛しき光景でしょう!

さぁ彩りあふれるこの季節、恵みを浴びに行かないわけにはいきませんよね!

しかも歩いてこそ、歩くからこそ見えてくるこの世の魅力、あなただけの発見をぜひ、歩いて感じてほしいです。気持ち良く歩いてほしいですヾ(*´∀`*)ノ

ですが、歩くと疲れる・・・歩き方がわからない・・・歩き方が変・・・そんな人が私のフットケアサロンやセミナーで後を絶ちません。

というわけで、今日はあなた自身の「歩き方」を意識していただくお話しをお届けいたします。

 

■和式歩行

昔の日本人の歩き方は、前に出す足を推進力にする歩き方でした。つまり、出した脚に力を入れて、胴体を前方に引っ張る歩き方です。和式歩行といわれています。

スリ足で腕を振らない、振るとしても足と同じ側の腕を振るナンバ歩きです。能や狂言、阿波踊りの動きです。膝を曲げて、つま先から踏みしめるように着地し、腰を落としてやや前傾姿勢をとります。

坂道や山道、でこぼこ道、田んぼなどの不安定な地面では、曲げた膝が緩衝機能を発揮して身を守り歩行が安定します。国土の7割が山、水田稲作を行ってきた日本人にとって、和式歩行は合理的な歩き方であったことがわかります。

さらに日本は座敷文化でした。床に座った状態では目線が低く、脚の動きが最も目立つものになります。そこで主に武家では、歩く時は相手に配慮するという美意識から、脚の動きを最も小さくするスリ足を用いてきたそうです。

 

■洋式歩行

それに対して海外の人は、後ろ足の蹴り出しを推進力にして歩いています。彼らの歩行は、背筋をまっすぐに伸ばし、腕と脚を逆に振り、膝を曲げずにカカトから着地する歩き方です。

腕と脚を交互に振ることで、腰を中心に上半身と下半身でねじれが生じます。この回旋が全身運動になり、推進力になり、歩行を調整します。

この歩き方は二足歩行を究めた動きであり、後脚とお尻の筋肉を発達させます。乾燥した平地を歩くのに適した歩き方なのです。

現在私のウォーキング指導では、この洋式歩行を正しい歩き方としています。何故なら、現代日本の地面はアスファルト、コンクリート、フローリングといった硬い平地が殆どですし、和服ではなく洋服を着て椅子生活をするようになった今、こちらの歩き方をマスターする必要があるからです。

 

■あなたはどっち?

さて、あなたはどちらの歩き方をしていますか?

洋式歩きに決まってんじゃん!!

・・・と思っていますよね?

無意識に和式・・・していませんか?文明開化以降、現代日本人は手足を交互に振ることは覚えましたが、実はまだ多くの人が、和式歩行の名残りあるまま、洋式歩行を完全にマスターしきれていないのです。

えっ?!そうなの?

つまり前脚に力をかける歩き方から抜け出せていないのです。足裏を転がしながら体重移動させるローリングといわれる歩き方をマスターしきれていないのです。どれだけ歩いても、お尻、後脚の筋肉が発達しません。それどころかトラブルを招きかねません。

私自身、足靴歩行のセラピストとしてトラブルを抱えるお客様をみさせて頂いていますが、中途半端な歩き方は非常に危険とみています。

和式歩行は着物生活のもとでこそ成立します。帯で腰を締め、膝を閉じていることで、後脚とお尻を使わない歩き方でも、骨盤を歪めずに内転筋を鍛えることができました。

洋服を着て、圧倒的に歩行量が減った現代日本人が和式歩行をしていては、トラブルが起きて当り前です。洋服で歩くときは洋式歩きが見た目にも健康にも望ましいことは言うまでもありません。

■使い分けを

決して和式歩行を否定するつもりはありません。能や茶道の所作にある歩行は素晴らしく美しいものです。農耕文化や他者への配慮も組み込まれた歩き方には機能美が滲み出ています。着物で美しい和式歩きができると空間が映えます。最近はナンバ歩き健康法なども注目されています。

和式と洋式、この2つの歩き方を正しく理解して楽しく使い分けながら、暮らしに取り込んでほしいと願っています。

ウォーキングは質から。歩数だけを意識するのはナンセンスです。質を高めましょう!体が喜ぶ歩き方をマスターして、いつまでも元気に歩ける暮らしをエンジョイしましょう!!

 

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